代入と計算式
属性の値を設定するタイル(命令)は次のような形をしています。
属性の名前 ← 値
属性の名前は どのオブジェクトのものかを併せて指定するため、次のように記述します。
オブジェクトの属性名
値の部分には 計算式を書くことができます。
したがって 属性の値を設定する命令の一般形はこのようになります。
オブジェクトの属性名 ← 計算式
この命令を一般のプログラミング言語では代入文と呼びます。
例
タイル内では←が小さく表示されています。
オブジェクト「いぬ」の属性「x座標」に値「200」を設定する代入文です。
代入文の作り方
ビューアから の部分をつかんで引き出すと 代入文のタイルが作られます。
計算式
数字の部分をクリックして、キーボードから数値を入力して指定できます。
数字の部分にマウスカーソルをのせると上下向きの ▲ が大きく表示され、 これをクリックして値を修正できます。
右端にある右向きの ▲ をクリックすると + と 1 のタイルが付け加えられ計算式の形になります。
付け加えられた 1 のタイルは同様に、数値を変更したり、さらに右に伸ばしたりできます。 左向きの ▲ をクリックすることで、余分な項目を捨てて式を短くできます。
間に追加された + のタイル の部分にマウスカーソルをのせると上下向きの ▲ が大きく表示され、 この部分も変更できることがわかります。
これは足し算です
演算の種類は、足し算の他に次のものがあります。
引き算
掛け算
割り算
商を求める(答えは整数)
余りを求める
2つのうち大きいほう
2つのうち小さいほう
関数
数値の部分に処理系で用意された関数を入れることもできます。
関数のうち「乱数」と「abs」の2つがスクリプトの道具箱に入っています。
- ここから引き出して数値の代わりに配置して使います。
他の関数を使いたいときは乱数かabsを配置してから内容を変更します。
関数名の部分をクリックすると、関数のリストが表示されます。
まちがって関数を入れてしまって数値にもどしたいとき
- 方法1
関数を削除を選びます。
- 方法2
- 道具箱の中から数値のタイルを上書き。
式の計算順序
算数、数学と同じです。
- カッコ内が先
- 掛け算、割り算が先
- 足し算、引き算が後
- 同じ種類が並んでいるときは左から
カッコの出し方
- 乱数のタイルを配置します。
乱数と書いてある部分を押して、表示されるものからカッコを選びます。
注意
- 計算順序はetoysでは普通の順です。
- スクイークやsmalltalkでは演算の種類に関係なく、左から順に計算されます。
- インターネット上の古い資料を参照するときは注意。
代入の種類
- 代入文のタイルは次のような形をしています。
オブジェクト名 属性名 ← 値
このうち 属性名 ← の部分を次のものに変えることができます。
- 上下の▲を押して変更する。
例
- これを1回実行すると、いぬが右に5移動します。
いぬの5
数値以外の属性値
属性の値が数値以外の場合には、そこに表示されるものから選ぶようになっています。