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43と51のリビジョン間の差分 (その間の編集: 8回)
2011-01-09 00:55:08時点のリビジョン43
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編集者: masahiko
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2012-01-12 05:52:44時点のリビジョン51
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編集者: masahiko
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行 3: 行 3:
整数型の2次元配列 ban で盤面の状態を表すことにします。 整数型の2次元配列 ban で盤面の状態(どのピースがどこにあるか)を表すことにします。
行 8: 行 8:
配列と位置の対応はこのようになります。 配列要素と位置の対応はこのように考えられます。
行 14: 行 14:
各位置にどのピースが置かれているかを、この配列の要素の値で表します。 この配列の要素の値により、各位置にどのピースが置かれているかを表します。
行 16: 行 16:
各ピースに番号をつけ、これを値として使うことにします。
 . 番号は左上から0,1,2,...と図の順につけます。
 . 右下が最後で15になります。
各ピースに図と同じ番号をつけ、これを値として使うことにします。
行 20: 行 18:
 . 0と書いてあるピースの値は0。
 . 1と書いてあるピースの値は1。
 . 値は0から15のいずれかです。
行 30: 行 31:
 ||ban[0][0]は0||ban[1][0]は1||ban[2][0]は2||ban[3][0]は3||
 ||ban[0][1]は4||ban[1][1]は5||ban[2][1]は6||ban[3][1]は7||
 ||ban[0][2]は8||ban[1][2]は9||ban[2][2]は10||ban[3][2]は11||
 ||ban[0][3]は12||ban[1][3]は13||ban[2][3]は14||ban[3][3]は15||
 ||ban[0][0]の値は0||ban[1][0]の値は1||ban[2][0]の値は2||ban[3][0]の値は3||
 ||ban[0][1]の値は4||ban[1][1]の値は5||ban[2][1]の値は6||ban[3][1]の値は7||
 ||ban[0][2]の値は8||ban[1][2]の値は9||ban[2][2]の値は10||ban[3][2]の値は11||
 ||ban[0][3]の値は12||ban[1][3]の値は13||ban[2][3]の値は14||ban[3][3]の値は15||
行 35: 行 36:
後の課題でbanの内容をこのように初期化します。
行 37: 行 37:
== データの初期化 == == 配列の初期化 ==
行 39: 行 39:
インスタンス変数初期化はどこで行うべきでしょうか。 配列banはインスタンス変数として作成し初期化します。

初期化はどこで行うべきでしょうか。
行 53: 行 55:
今回は、初期化を行うメソッドを別に用意しその中で行うことにします。
初期化を行うメソッドはshokika()とし、コンストラクタから呼び出します。
 . 今回は順にならんでいる値に初期化するが、あとでランダムに並べた状態に並べるように変更します。
行 54: 行 59:
=== 盤を表示する ===
配列 ban の内容にしたがって画像を指定の位置に表示するプログラムを作ります。

テスト用の画像ファイルとして [[attachment:game0.png]] を用意しました。
それぞれのピースに数が書かれている画像です。
ダウンロードしてプログラムと同じ場所に保存して利用しなさい。

使うインスタンス変数は次のとおりです。
 * haba
   . 1つのピースの1辺の長さ
 * yoko
   . 盤は横何個のピースでできているか
 * tate
   . 盤は縦何個のピースでできているか
 * fname
   . 画像を読み込むファイル名
 * img
   . 読み込んだ画像
 * ban
   . 盤の状態

fname, haba, yoko, tate の値はメインメソッド内で指定しています。
この4つは途中で値が変わることはありません。

img, ban はメソッド shokika内で初期化を行います。

今回定義するメソッドは次の3つです
 * main
 * shokika
 * paintComponent

paintComponentはbanの内容をもとに盤の状態を表示します。

クラス名は '''Game1''' としました。

mainメソッド内で
p.属性 や p.メソッド() の形で使うため
変数 p の宣言は実際のクラスである Game1 でなければなりません。
 * このような使い方がなければ親クラスである JPanel としてよい。
 * 前回までは JPanel として宣言していました。

{{{#!java
import javax.swing.*;
import java.awt.*;

public class Game1 extends JPanel
=== プログラム ===
プログラムの一部を示します。
 {{{
public class Game5 extends JPanel implements MouseListener
行 101: 行 64:
 int haba;
 int yoko, tate;
 String fname;
行 105: 行 65:
 int cx, cy;
行 107: 行 68:
 public static void main(String[] args)  Game5()
行 109: 行 70:
  JFrame f;
  Game1 p;
  
  f = new JFrame();
  f.setTitle("15game");
  f.setVisible(true);
  f.setSize(500, 500);
  f.setDefaultCloseOperation(JFrame.EXIT_ON_CLOSE);
  p = new Game1();
  p.fname = "game0.png";
  p.haba = 100;
  p.yoko = 4;
  p.tate = 4;
  p.shokika();
  f.add(p);
  ImageIcon ii = new ImageIcon("game0.png");
  img = ii.getImage();
  addMouseListener(this);
  ban = new int[4][4];
  shokika();
行 125: 行 76:
 
行 128: 行 79:
  int x, y;
  
  ImageIcon ii = new ImageIcon(fname);
  img = ii.getImage();
  ban = new int[yoko][tate];
  演習(1)
  ban[0][0] = 0;
  ban[1][0] = 2;
  ban[2][0] = 3;
  ban[3][0] = 4;
  ban[0][1] = 5;
  ban[1][1] = 6;
  ...
  ...
  ban[2][3] = 14;
  ban[3][3] = 15;
行 135: 行 90:
   public void paintComponent(Graphics g)
 {
  int dx, dy, sx, sy;
  
  for(dy = 0; dy < tate; dy++)
   for(dx = 0; dx < yoko; dx++)
   {
    sx = 演習(2)
    sy = 演習(2)
    g.drawImage(img,
     dx*haba, dy*haba, (dx+1)*haba, (dy+1)*haba,
     sx*haba, sy*haba, (sx+1)*haba, (sy+1)*haba,
     this);
   }
 }
 ...
 ...
行 152: 行 93:
}}}  }}}
行 155: 行 97:

(1)38行目
 
banの要素を
配列banの要素の値
行 162: 行 102:
 に初期化するための文を書きなさい。何行かになります。

(2)48,49行目
 . ban[dx][dy]の値からsxとsyを求める式を書きなさい。
 . ban[dx][dy]が0のときはsxは0,syは0です。
 . ban[dx][dy]が1のときはsxは1,syは0です。
 . ban[dx][dy]が2のときはsxは2,syは0です。
 . ban[dx][dy]が4のときはsxは0,syは1です。
 . ban[dx][dy]が9のときはsxは1,syは2です。
に初期化するために、
上の例では16個の代入文を使っていますが、
for文を使って簡潔に書き直しなさい。

盤の表現

整数型の2次元配列 ban で盤面の状態(どのピースがどこにあるか)を表すことにします。

  • 多次元配列を使う場合には、何番目の添え字が何に対応するかをしっかり考えておくこと。

ban[x][y]で左からx番目、上からy番目を表すとすると、盤の大きさが4×4の場合 配列要素と位置の対応はこのように考えられます。

  • ban[0][0]

    ban[1][0]

    ban[2][0]

    ban[3][0]

    ban[0][1]

    ban[1][1]

    ban[2][1]

    ban[3][1]

    ban[0][2]

    ban[1][2]

    ban[2][2]

    ban[3][2]

    ban[0][3]

    ban[1][3]

    ban[2][3]

    ban[3][3]

この配列の要素の値により、各位置にどのピースが置かれているかを表します。

各ピースに図と同じ番号をつけ、これを値として使うことにします。

  • game0s.png

  • 0と書いてあるピースの値は0。
  • 1と書いてあるピースの値は1。
  • 値は0から15のいずれかです。

16個のピースが図のとおりの位置にある場合、配列の各要素の値は次のようになります。

  • 0

    1

    2

    3

    4

    5

    6

    7

    8

    9

    10

    11

    12

    13

    14

    15

値と配列を対応させた表を示します。

  • ban[0][0]の値は0

    ban[1][0]の値は1

    ban[2][0]の値は2

    ban[3][0]の値は3

    ban[0][1]の値は4

    ban[1][1]の値は5

    ban[2][1]の値は6

    ban[3][1]の値は7

    ban[0][2]の値は8

    ban[1][2]の値は9

    ban[2][2]の値は10

    ban[3][2]の値は11

    ban[0][3]の値は12

    ban[1][3]の値は13

    ban[2][3]の値は14

    ban[3][3]の値は15


配列の初期化

配列banはインスタンス変数として作成し初期化します。

初期化はどこで行うべきでしょうか。

次の方法が考えられます。

  1. コンストラクタ内で行う。
  2. 初期化を行うメソッドを別に用意し、その中で行う。
  3. 呼び出し側で行う。

いずれの方法をとるかは、次のことを考慮して決めます。

  • インスタンス作成時に値が決まっているか
  • インスタンス使用中に値は変わるか
  • 初期化に手間がかかるか
  • 別途値を指定することがあるか

今回は、初期化を行うメソッドを別に用意しその中で行うことにします。 初期化を行うメソッドはshokika()とし、コンストラクタから呼び出します。

  • 今回は順にならんでいる値に初期化するが、あとでランダムに並べた状態に並べるように変更します。


プログラム

プログラムの一部を示します。

  • public class Game5 extends JPanel implements MouseListener
    {
            Image img;
            int cx, cy;
            int[][] ban;
            
            Game5()
            {
                    ImageIcon ii = new ImageIcon("game0.png");
                    img = ii.getImage();
                    addMouseListener(this);
                    ban = new int[4][4];
                    shokika();
            }
    
            void shokika()
            {
                    ban[0][0] = 0;
                    ban[1][0] = 2;
                    ban[2][0] = 3;
                    ban[3][0] = 4;
                    ban[0][1] = 5;
                    ban[1][1] = 6;
                    ...
                    ...
                    ban[2][3] = 14;
                    ban[3][3] = 15;
            }
            ...
            ...
    }


演習

配列banの要素の値を

  • 0

    1

    2

    3

    4

    5

    6

    7

    8

    9

    10

    11

    12

    13

    14

    15

に初期化するために、 上の例では16個の代入文を使っていますが、 for文を使って簡潔に書き直しなさい。

盤の表現 (最終更新日時 2012-01-12 05:52:44 更新者 masahiko)