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多次元配列を使う場合には、何番目の添え字が何に対応するかをしっかり理解しておくこと。 | 多次元配列を使う場合には、何番目の添え字が何に対応するかをしっかり考えておくこと。 |
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各位置にどのピースが置かれているかを、この配列の要素の値で表します。 | この配列の要素の値で、各位置にどのピースが置かれているかを表します。 |
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. 次の図と値が同じです。0と書いてあるピースの値は0。 | |
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16個のピースが図のとおりの位置にある場合、配列の内容は次のようになります。 | 16個のピースが図のとおりの位置にある場合、配列の各要素の値は次のようになります。 |
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||ban[0][0]=0||ban[1][0]=1||ban[2][0]=2||ban[3][0]=3|| ||ban[0][1]=4||ban[1][1]=5||ban[2][1]=6||ban[3][1]=7|| ||ban[0][2]=8||ban[1][2]=9||ban[2][2]=10||ban[3][2]=11|| ||ban[0][3]=12||ban[1][3]=13||ban[2][3]=14||ban[3][3]=15|| |
||ban[0][0]は0||ban[1][0]は1||ban[2][0]は2||ban[3][0]は3|| ||ban[0][1]は4||ban[1][1]は5||ban[2][1]は6||ban[3][1]は7|| ||ban[0][2]は8||ban[1][2]は9||ban[2][2]は10||ban[3][2]は11|| ||ban[0][3]は12||ban[1][3]は13||ban[2][3]は14||ban[3][3]は15|| ---- == 配列の初期化 == 配列banはインスタンス変数として作成し初期化します。 初期化はどこで行うべきでしょうか。 次の方法が考えられます。 1. コンストラクタ内で行う。 1. 初期化を行うメソッドを別に用意し、その中で行う。 1. 呼び出し側で行う。 いずれの方法をとるかは、次のことを考慮して決めます。 * インスタンス作成時に値が決まっているか * インスタンス使用中に値は変わるか * 初期化に手間がかかるか * 別途値を指定することがあるか 今回は、初期化を行うメソッドを別に用意しその中で行うことにします。 初期化を行うメソッドはshokika()とし、コンストラクタから呼び出します。 ---- === プログラム === プログラムの一部を示します。 {{{ public class Game5 extends JPanel implements MouseListener { Image img; int cx, cy; int[][] ban; Game5() { ImageIcon ii = new ImageIcon("game0.png"); img = ii.getImage(); addMouseListener(this); ban = new int[4][4]; shokika(); } |
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ban[i][j]で上からi番目、左からj番目にどのピースがあるかを表します。 . i,jは0から数えます。 |
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ban[2][1] = 3 は図の位置に3番のピースがあることを表します。 || || || || || || || || || || || ||3|| || || || || || || || |
void shokika() { ban[0][0] = 0; ban[1][0] = 2; ban[2][0] = 3; ban[3][0] = 4; ban[0][1] = 5; ban[1][1] = 6; ... ... ban[2][3] = 14; ban[3][3] = 15; } ... ... } }}} |
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=== 盤を表示する === 配列 ban の内容にしたがって画像を指定の位置に表示するプログラムを作ります。 メインメソッドとコンストラクタは前回までと同様に記述しなさい。 読み込む画像ファイルは [[attachment:game0.png]] を使いなさい。 33,34行目の ??? の部分に正しい式を記述しなさい。 {{{#!java import javax.swing.*; import java.awt.*; import java.awt.event.*; public class Game12 extends JPanel implements MouseListener { static final int pSize = 100; static final int nx = 4; static final int ny = 4; Image img; int mx = 0; int my = 0; int[][] ban= {{0,1,2,3}, {4,5,6,7}, {8,9,10,11}, {12,13,14,15}}; public static void main(String[] args) { ... } Game12() { ... } public void paintComponent(Graphics g) { int i, j, x, y; for(i = 0; i < ny; i++) for(j = 0; j < nx; j++) { x = ??? ; y = ??? ; g.drawImage(img, i*pSize, j*pSize, (i+1)*pSize, (j+1)*pSize, x*pSize, y*pSize, (x+1)*pSize, (y+1)*pSize, this); } g.setColor(Color.orange); g.drawRect(mx, my, pSize, pSize); } public void mousePressed(MouseEvent e) { mx = e.getX(); my = e.getY(); repaint(); } public void mouseEntered(MouseEvent e) { } public void mouseExited(MouseEvent e) { } public void mouseReleased(MouseEvent e) { } public void mouseClicked(MouseEvent e) { } } }}} ここまでの実行例を示します。 . 画像が表示され、クリックするとその位置を左上とする長方形が描かれます。 . {{attachment:game4.png}} |
=== 演習 === 配列banの要素の値を ||0||1||2||3|| ||4||5||6||7|| ||8||9||10||11|| ||12||13||14||15|| に初期化するために、 上の例では16個の代入文を使っていますが、 for文を使って簡潔に書き直しなさい。 |
盤の表現
整数型の2次元配列 ban で盤面の状態を表すことにします。
- 多次元配列を使う場合には、何番目の添え字が何に対応するかをしっかり考えておくこと。
ban[x][y]で左からx番目、上からy番目を表すとすると、盤の大きさが4×4の場合 配列と位置の対応はこのようになります。
ban[0][0]
ban[1][0]
ban[2][0]
ban[3][0]
ban[0][1]
ban[1][1]
ban[2][1]
ban[3][1]
ban[0][2]
ban[1][2]
ban[2][2]
ban[3][2]
ban[0][3]
ban[1][3]
ban[2][3]
ban[3][3]
この配列の要素の値で、各位置にどのピースが置かれているかを表します。
各ピースに番号をつけ、これを値として使うことにします。
- 番号は左上から0,1,2,...と図の順につけます。
- 右下が最後で15になります。
- 次の図と値が同じです。0と書いてあるピースの値は0。
16個のピースが図のとおりの位置にある場合、配列の各要素の値は次のようになります。
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
値と配列を対応させた表を示します。
ban[0][0]は0
ban[1][0]は1
ban[2][0]は2
ban[3][0]は3
ban[0][1]は4
ban[1][1]は5
ban[2][1]は6
ban[3][1]は7
ban[0][2]は8
ban[1][2]は9
ban[2][2]は10
ban[3][2]は11
ban[0][3]は12
ban[1][3]は13
ban[2][3]は14
ban[3][3]は15
配列の初期化
配列banはインスタンス変数として作成し初期化します。
初期化はどこで行うべきでしょうか。
次の方法が考えられます。
- コンストラクタ内で行う。
- 初期化を行うメソッドを別に用意し、その中で行う。
- 呼び出し側で行う。
いずれの方法をとるかは、次のことを考慮して決めます。
- インスタンス作成時に値が決まっているか
- インスタンス使用中に値は変わるか
- 初期化に手間がかかるか
- 別途値を指定することがあるか
今回は、初期化を行うメソッドを別に用意しその中で行うことにします。 初期化を行うメソッドはshokika()とし、コンストラクタから呼び出します。
プログラム
プログラムの一部を示します。
public class Game5 extends JPanel implements MouseListener { Image img; int cx, cy; int[][] ban; Game5() { ImageIcon ii = new ImageIcon("game0.png"); img = ii.getImage(); addMouseListener(this); ban = new int[4][4]; shokika(); } void shokika() { ban[0][0] = 0; ban[1][0] = 2; ban[2][0] = 3; ban[3][0] = 4; ban[0][1] = 5; ban[1][1] = 6; ... ... ban[2][3] = 14; ban[3][3] = 15; } ... ... }
演習
配列banの要素の値を
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
に初期化するために、 上の例では16個の代入文を使っていますが、 for文を使って簡潔に書き直しなさい。