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=== 差による判定 === | === 例4 === |
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およそ図のような位置関係にあることを判定する場合。 . {{attachment:jouken08.png}} . 目的の配置にしてみて、ビューアで座標を調べ差を手計算します。 . '''いぬのx座標 - 青い丸のx座標 = 280''' . '''いぬのy座標 - 青い丸のy座標 = 50''' . 右辺の数を移項し、右辺を0にします。 . '''いぬのx座標 - 青い丸のx座標 - 280 = 0''' . 左辺を絶対値(abs関数)で囲みます。 . '''abs(いぬのx座標 - 青い丸のx座標 - 280) = 0''' . 等号を不等号に変え、右辺の0を誤差に変えます。 . '''abs(いぬのx座標 - 青い丸のx座標 - 280) < 15''' . これで誤差15以内のX方向の条件ができました。 . 同様にY方向の条件も書けます。 . スクリプトでは2つのテストタイルを使うことになります。 |
そのオブジェクトの位置を判定するには . x座標 . y座標 と数値を比較する。 2つのオブジェクトの位置関係をみるには、2つのオブジェクトの . x座標とx座標 . y座標とy座標 を比較する。 2つのオブジェクトの距離をみるには、 観察カテゴリにある . タートルへの距離 を使う。 |
属性を条件に利用する
これまでは重なっているかという判定を主につかってきました。
属性の値を使うと細かな条件判定を行うことができます。
属性もたくさんありますが、座標を使った条件について説明します。
数値で表されている他の属性も 同様の考え方で条件に使えるはずです。
例えば、 幾何のカテゴリには次のような属性があります。
座標を使う
位置は座標で表されているので、座標の値を使って判定ができます。
- ビューアでx座標の項目を表示し、項目名のところをつかんで引き出すとこのようになります。
- 属性値を設定するときは、矢印のところをつかんで引き出しましたが、今回はつかむところが異なります。
- このタイルは条件(テスト)の場所や、計算式の一部分に配置することができます。
例1
- x座標のタイルをテストの場所に配置し、数値を修正しました。
- いぬのx座標が200より小さいとき条件が成り立ちます。
はいの右に命令を記入すれば、条件が成り立つとき実行されます。
いいえの右に命令を記入すれば、条件が成り立たないとき実行されます。
- Etoysの座標はこのようになっています。
- いぬが色の付いた範囲内にあるとき、例1の条件が成り立ちます。
複数の条件
ある範囲内にあるという条件の書き方。
例2
x座標が200より小さい
y座標が300より小さい
- の2つの条件が成り立つ場合に対応します。
- テストタイルを2つ組み合わせて使います。
1つ目のテストにx座標が200より小さいという条件を書き、
1つ目のテストタイルのはいのところに2つ目のテストタイルを配置します。
1つ目のテストにy座標が300より小さいという条件を書きます。
1つ目のテストが成り立つとき、対応するはいの部分が実行されます。
- ここにもテストがあるので、さらに条件判定が行われ
- 2つ目のテストも成り立つとき、赤で示した部分に書かれた処理が行われます。
例3
x座標が400から500の間にある、の場合も2つのテストを使って表します。
x座標が400より大きい
x座標が500より小さい
例4
犬と青い丸の横方向の位置(X座標)が近いという条件の書き方。
- 犬にも丸にも大きさがありますが、中心座標で判定するものとします。
- 上下位置(Y座標)は条件に含まないことにします。(上下どこでもよい)
- X座標の差が20より小さいとすると条件は
いぬのx座標 - 青い丸のx座標 < 20
いぬのx座標 - 青い丸のx座標 > -20
- の2つになります。
上の例のように2つのテストタイルを使ってもできますが、関数を使って1つの条件で書くことができます。
絶対値 | | を使うと1つの式に書けます。
|いぬのx座標 - 青い丸のx座標| < 20
絶対値をとる関数は abs( ) です。
abs(いぬのx座標 - 青い丸のx座標) < 20
- という式を作ります。
次のような形の式を作り、赤で示した2つの数の部分に、いぬのx座標 と 青い丸のx座標 を入れます。
このようになります。演算と数値を修正します。
条件の考え方
そのオブジェクトの位置を判定するには
- x座標
- y座標
と数値を比較する。
2つのオブジェクトの位置関係をみるには、2つのオブジェクトの
- x座標とx座標
- y座標とy座標
を比較する。
2つのオブジェクトの距離をみるには、 観察カテゴリにある
- タートルへの距離
を使う。