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Rhinoのプログラム

コンピュータと会話するときに1つずつ質問を入力しては答を得るのではなく、いくつかまとめて質問できると便利ですね。 質問内容をファイルに記述しておき、そのファイルを読んで処理するように指示できます。 質問(処理)内容を順に記述したものをスクリプトまたはプログラムと呼びます。


プログラムと文

プログラムは日本語の文章に対応します。 文章は文が集まってできています。 それぞれの文の意味と、文の順番で内容が決まります。

プログラムも文の集まりです。 それぞれの文はなんらかの処理を表しており、文の並び方で手順を表します。 日本語で説明を書くときと同様に、行われる順に書いていきます。

演習で使用している Rhino では、自動的に「;」を補ってくれる機能があります。(いつも正しく補われるかどうかは分かりません) プログラムの間違いを少なくするためには、補完機能にたよらず、記述するようにしましょう。


プログラムの構成要素

日本語の文章は単語と、。「」などの記号を並べて書かれます。

プログラムは

を並べて記述されます。

名前は値を記憶、参照するための変数などを表すのに使います。

記号は = + - * / など、それぞれに意味があります。

リテラルは値を直接記述したものです。

数値リテラル

文字リテラル


名前の付け方

英数字をならべてつける。


プログラムは文の集まりです。 これまでに出てきた文は次の2種類です。

代入文

print文


注釈(コメント)

プログラム内に注釈(コメント)を書くことができます。 注釈はプログラムの実行には影響がありません。 プログラムの説明や注意事項など、そのプログラムに関連したことがらや、メモなどを書くのに使います。

ECMAscriptでは2種類の書き方があります。

空白を入れられる部分にはどこでもコメントを挿入することができますが、文の途中に入れることは普通行いません。 例にしめす書き方が普通です。

1) まで

2) // から行末まで


プログラムは美しく書く

文章を書くときと同じで、 プログラムは美しく書くように心がけていれば多くのミスは防ぐことができます。 また、あとで見たときにすぐに理解できます。

セミコロンをわすれない

空白をうまくつかう

文の前後や、= + - * / % ; などの記号の前後には空白を入れることができます。 空白を入れても動作は変わりません。

代入文の=の両側に空白を入れると読みやすくなります。

計算式で括弧を何重にも使っているときは、括弧の対応がわかるように空白を入れるとよい。

print文でいくつかの式をカンマで区切って書くときは、カンマの後ろに空白を入れると読みやすい。

空白行を使って固まりにわける

名前は分りやすくつける

名前は計算した内容を表すようにつけましょう。 migi, hidari, menseki, kotae, takasa のように簡単な名前をつけるのがよい。 同じような内容の名前がいくつか必要なときは、haba1, haba2 のように後ろに数字をつけたりします。

途中の計算だけで使う場合には、a, b, c などの簡単な名前でもよい。

コメントをつける

必要に応じ、処理内容をコメントとしてつけておくと良い。

プログラムの先頭には

をコメントとして書いておきましょう。


面積を求める問題はつぎのようでした。

赤で示した長方形を考え

a - b - c + d として計算することにします。

で求めることができます。

この計算は式のとおりに

と書けば表すことができますが、計算結果をあとで利用するためには「名前」をつけておく必要があります。

これには「代入文」を使います。 名前は上の図と同じ a, b, c, d を使うことにすると

と書けます。

a, b, c, d の値が分かっていれば、面積は a - b - c + d で表せます。 面積にも menseki と「名前」をつけることにすると、この計算は

という代入文になります。

最後に、結果を表示するための print文を追加すればプログラムの完成です。

プログラムは1行目から順に実行されます。

1~4行目の順序は変わってもかまいませんが、 その後の5行目、6行目はこの順でないと困ります。

実際にエディタを使ってプログラムを入力し、load命令を使って実行して確かめましょう。