絵の変わるカード
課題 「春信の浮世絵をトレースし、楽しいカードを作りなさい」
- 用紙はA4サイズとする。縦、横どちらでも可。
- 紙を折った状態では元の絵が、めくった時にはアレンジしたものが現れるようにすること。
- 背景などは元の絵に関係なく自由に描いてよい。
◎ この課題での目標
- レイヤーの機能についてマスターすること。
- イラストレータの使い方の総復習。
- 完成品(印刷後折ったもの)を考えた作業をすること。
◎ 作業手順
- 着色し元絵バージョンを仕上げ、コピーしておく
- アレンジバージョンを作る
- 正確に配置する
- 背景などを描く
着色し元絵バージョンを仕上げ、コピーしておく
部分ごとに着色を行います。
- 「塗り」の色が決まったら、「線」の色は「塗り」と同系色にすると良いでしょう。 線の太さも調整すること。「しわ」などは細目の線にするとよい。
ひとかたまりの部分の着色ができたら、グループ化し、「女性」レイヤーに移しておきます。
- 「女性」レイヤーの表示/非表示を切り替えて確認しながら作業を進めていきます。
元絵バージョンが完成したら、どの部品も「女性」レイヤーに描かれていることを確認します。
- 「アレンジ」という名前の新しいレイヤーを作ります。 「女性」レイヤーにあるものすべてを選択して「コピー」します。 「アレンジ」レイヤーに移り「ペースト」します。同じものが複製されたはずです。
アレンジバージョンを作る
「女性」レイヤーを非表示にします。
「アレンジ」レイヤーを使用し、若干アレンジしたものを作ります。方法は(2)(3)と同じ。
- 不要部分を削除し、「作業」レイヤーで描き加え、完成したら「アレンジ」レイヤーに移すのが楽だと思います。
出来あがったら、アレンジバージョンは「アレンジ」レイヤーに描かれていることを確認しておきます。
正確に配置する
図左のように配置し、印刷すると図中のようになります。これを折ったのが図右です。
レイヤーを新しく作り「背景」という名前にします。
- レイヤーの重なりは上から順に、「作業」、「アレンジ」、「背景」、「女性」、「下絵」にします。
「背景」に長方形を描きます。サイズはA4(210mm×297mm)の4分の3です。長方形の位置は紙の一方の端に合わせます。
元絵を配置します。どれだけが隠れたらよいのか考えて行います。
アレンジバージョンは元絵にぴったり合わせてから、A4サイズの半分だけ数値指定で移動します。
背景などを描く
背景は自由に描いてよい。
- 開いたときと畳んだときの両方を考えて作業をすること。