welcome: please sign in
location: "絵の変わるカード"の差分
6と13のリビジョン間の差分 (その間の編集: 7回)
2013-01-07 12:28:13時点のリビジョン6
サイズ: 3415
編集者: masahiko
コメント:
2013-01-08 02:49:03時点のリビジョン13
サイズ: 4030
編集者: masahiko
コメント:
削除された箇所はこのように表示されます。 追加された箇所はこのように表示されます。
行 3: 行 3:
課題 「春信の浮世絵をトレースし、楽しいカードを作りなさい」 折り曲げた状態と、広げた状態で絵が変わるカードを作ります。
 . 用紙はA4サイズとする。縦、横どちらでも可。
行 5: 行 6:
 . 用紙はA4サイズとする。縦、横どちらでも可。
 . 紙を折った状態では元の絵が、めくった時にはアレンジしたものが現れるようにすること。
 . 背景などは元の絵に関係なく自由に描いてよい。

◎ この課題での目標

 . レイヤーの機能についてマスターすること。
 . イラストレータの使い方の総復習。
この課題での目標
 . Inkscapeの使い方の総復習。
行 15: 行 10:
◎ 作業手順

 1. 着色し元絵バージョンを仕上げ、コピーしておく
 1. アレンジバージョンを作る
 1. 正確に配置する
 1. 背景などを描く
作業手順
 1. 折り方と絵の現れ方を考える。
 1. 用紙の設定をする。
 1. 境目にある絵を描く。
 1. 複製して、正確に配置する。
 1. 不要な部分を隠す。
 1. 一方の絵を修正する。
行 22: 行 18:
=== 着色し元絵バージョンを仕上げ、コピーしておく ===

部分ごとに着色を行います。
 「塗り」の色が決まったら、「線」の色は「塗り」と同系色にすると良いでしょう。
 線の太さも調整すること。「しわ」などは細目の線にするとよい。

ひとかたまりの部分の着色ができたら、グループ化し、「女性」レイヤーに移しておきます。
 「女性」レイヤーの表示/非表示を切り替えて確認しながら作業を進めていきます。

元絵バージョンが完成したら、どの部品も「女性」レイヤーに描かれていることを確認します。
 「アレンジ」という名前の新しいレイヤーを作ります。
 「女性」レイヤーにあるものすべてを選択して「コピー」します。
 「アレンジ」レイヤーに移り「ペースト」します。同じものが複製されたはずです。
=== 折り方と絵の現れ方を考える ===
サンプルを示します。
 . 畳んだ状態
 . {{attachment:card01.png}}
 . 開いた状態
 . {{attachment:card02.png}}
全部開くとこのようになっています。
 . {{attachment:card03.png}}
AとCの位置が合うように、AとBの線で折るとこのようになります。
 . {{attachment:card04.png}}
畳んだ状態の絵はこの部分に描きます。
 . {{attachment:card05.png}}
開いた状態の絵はこの部分に描きます。
 . {{attachment:card06.png}}
----
以下の説明はこのサンプルにしたがって行っていますが、
どこを変化させるかにより、
紙の向きや折る位置などは調整してください。
 . {{attachment:card07.png}} {{attachment:card08.png}} {{attachment:card09.png}}
行 37: 行 39:
=== アレンジバージョンを作る === === 用紙の設定をする ===
折り方を決めたら、まず用紙の設定をします。
行 39: 行 42:
「女性」レイヤーを非表示にします。 '''ファイル'''メニューより'''ドキュメントの設定'''を選び
 * ページサイズはA4
 * 方向は縦または横
に指定します。
行 41: 行 47:
「アレンジ」レイヤーを使用し、若干アレンジしたものを作ります。方法は(2)(3)と同じ。
 不要部分を削除し、「作業」レイヤーで描き加え、完成したら「アレンジ」レイヤーに移すのが楽だと思います。
折り目AとCの位置に、ガイドラインを引いておきます。
行 44: 行 49:
出来あがったら、アレンジバージョンは「アレンジ」レイヤーに描かれていることを確認しておきます。  . {{attachment:card10.png}}
行 47: 行 52:
=== 正確に配置する === === 境目にある絵を描く ===
境目(折り目Aの位置)に絵を描いておくと
次のような利点があります。
行 49: 行 56:
図左のように配置し、印刷すると図中のようになります。これを折ったのが図右です。
 
 . {{attachment:haiti1.gif}} {{attachment:haiti2.gif}} {{attachment:haiti3.gif}}
 * 開いたときにどんなふうに変わるか、期待させる。
行 53: 行 58:
レイヤーを新しく作り「背景」という名前にします。
 レイヤーの重なりは上から順に、「作業」、「アレンジ」、「背景」、「女性」、「下絵」にします。
 * 折る位置を線で示さなくても、折る位置が分かる。
行 56: 行 60:
「背景」に長方形を描きます。サイズはA4(210mm×297mm)の4分の3です。長方形の位置は紙の一方の端に合わせます。 簡単な図形でもかまいませんが、
横方向の線だけだと位置合わせに使えません。
行 58: 行 63:
元絵を配置します。どれだけが隠れたらよいのか考えて行います。 斜めの線や曲線を含む形がよい。
行 60: 行 65:
アレンジバージョンは元絵にぴったり合わせてから、A4サイズの半分だけ数値指定で移動します。 これまでに描いたものを利用してもかまいません。
行 63: 行 68:
=== 背景などを描く === === 複製して、正確に配置する ===
行 65: 行 70:
背景は自由に描いてよい。
 開いたときと畳んだときの両方を考えて作業をすること。
複製し、2つのガイドラインに同じようにかかるように
配置します。

 . {{attachment:card11.png}}

縦方向は正確に揃えます。

'''オブジェクト'''メニューから'''整列と配置'''を選び、
両方を選んだ状態で、縦方向の配置を指定します。

 . {{attachment:card12.png}}

----
=== 不要な部分を隠す ===
折り目Aにかかるように配置した図形のうち、
折り目Aより右の部分は不要です。

 . 上に長方形を重ねて隠すのが簡単です。

レイヤーを使うと作業が楽です。
3つのレイヤーを作成し、上から'''変化'''、'''内側'''、'''元'''
としました。

 . {{attachment:card13.png}}

'''レイヤー'''メニューの
 * 選択オブジェクトを前面のレイヤーに移動
 * 選択オブジェクトを背面のレイヤーに移動
を使って2つの図形のレイヤーを変更します。

 * '''左'''の図形は'''元'''レイヤーに、
 * '''右'''の図形は'''変化'''レイヤーに
入れます。

折り目Aにかかっている図形を一番下のレイヤーに入れます。

 . {{attachment:card14.png}}

'''内側'''レイヤーを選び、 このように長方形を描きます。

描いた長方形の塗りを白にすることで、
その下にある図形が隠されます。
 . {{attachment:card15.png}}

----
=== 一方の絵を修正する ===

畳んだときに表示されるのは
 . 元(Aより左)
 . 内側(Cより右)
 . 変化(Cより右)
----

 . {{attachment:card16.png}}

絵の変わるカード

折り曲げた状態と、広げた状態で絵が変わるカードを作ります。

  • 用紙はA4サイズとする。縦、横どちらでも可。

この課題での目標

  • Inkscapeの使い方の総復習。
  • 完成品(印刷後折ったもの)を考えた作業をすること。

作業手順

  1. 折り方と絵の現れ方を考える。
  2. 用紙の設定をする。
  3. 境目にある絵を描く。
  4. 複製して、正確に配置する。
  5. 不要な部分を隠す。
  6. 一方の絵を修正する。


折り方と絵の現れ方を考える

サンプルを示します。

  • 畳んだ状態
  • card01.png

  • 開いた状態
  • card02.png

全部開くとこのようになっています。

  • card03.png

AとCの位置が合うように、AとBの線で折るとこのようになります。

  • card04.png

畳んだ状態の絵はこの部分に描きます。

  • card05.png

開いた状態の絵はこの部分に描きます。

  • card06.png


以下の説明はこのサンプルにしたがって行っていますが、 どこを変化させるかにより、 紙の向きや折る位置などは調整してください。

  • card07.png card08.png card09.png


用紙の設定をする

折り方を決めたら、まず用紙の設定をします。

ファイルメニューよりドキュメントの設定を選び

  • ページサイズはA4
  • 方向は縦または横

に指定します。

折り目AとCの位置に、ガイドラインを引いておきます。

  • card10.png


境目にある絵を描く

境目(折り目Aの位置)に絵を描いておくと 次のような利点があります。

  • 開いたときにどんなふうに変わるか、期待させる。
  • 折る位置を線で示さなくても、折る位置が分かる。

簡単な図形でもかまいませんが、 横方向の線だけだと位置合わせに使えません。

斜めの線や曲線を含む形がよい。

これまでに描いたものを利用してもかまいません。


複製して、正確に配置する

複製し、2つのガイドラインに同じようにかかるように 配置します。

  • card11.png

縦方向は正確に揃えます。

オブジェクトメニューから整列と配置を選び、 両方を選んだ状態で、縦方向の配置を指定します。

  • card12.png


不要な部分を隠す

折り目Aにかかるように配置した図形のうち、 折り目Aより右の部分は不要です。

  • 上に長方形を重ねて隠すのが簡単です。

レイヤーを使うと作業が楽です。 3つのレイヤーを作成し、上から変化内側 としました。

  • [添付]

レイヤーメニューの

  • 選択オブジェクトを前面のレイヤーに移動
  • 選択オブジェクトを背面のレイヤーに移動

を使って2つの図形のレイヤーを変更します。

  • の図形はレイヤーに、

  • の図形は変化レイヤーに

入れます。

折り目Aにかかっている図形を一番下のレイヤーに入れます。

  • [添付]

内側レイヤーを選び、 このように長方形を描きます。

描いた長方形の塗りを白にすることで、 その下にある図形が隠されます。

  • card15.png


一方の絵を修正する

畳んだときに表示されるのは

  • 元(Aより左)
  • 内側(Cより右)
  • 変化(Cより右)


  • card16.png

絵の変わるカード (最終更新日時 2013-01-08 23:36:50 更新者 masahiko)