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2012-09-16 13:30:36時点のリビジョン5
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編集者: masahiko
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2013-01-08 03:46:39時点のリビジョン17
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編集者: masahiko
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課題 「春信の浮世絵をトレースし、楽しいカードを作りなさい」 折り曲げた状態と、広げた状態で絵が変わるカードを作ります。
 . 用紙はA4サイズとする。縦、横どちらでも可。
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 . 用紙はA4サイズとする。縦、横どちらでも可。
 . 浮世絵に描かれている女性を、うまく着色できるように前後関係を考えながらできるだけ正確にトレースすること。
 . 着物や帯の模様、髪の毛の生え際の表現などは無視してよい。
 . 団扇は描いても描かなくてもよい。別のものに変えてもよい。
 . そのままトレースしたものと、若干アレンジしたものの2種を作り配置すること。
 . 紙を折った状態では元の絵が、めくった時にはアレンジしたものが現れるようにすること。
 . 背景などは元の絵に関係なく自由に描いてよい。

◎ この課題での目標

 . レイヤーの機能についてマスターすること。
 . イラストレータの使い方の総復習。
この課題での目標
 . Inkscapeの使い方の総復習。
行 19: 行 10:
◎ 作業手順

 1. 下絵を配置する
 1. トレースする
 1. 着色し元絵バージョンを仕上げ、コピーしておく
 1. アレンジバージョンを作る
 1. 正確に配置する
 1. 背景などを描く
作業手順
 1. 折り方と絵の現れ方を考える。
 1. 用紙の設定をする。
 1. 境目にある絵を描く。
 1. 複製して、正確に配置する。
 1. 不要な部分を隠す。
 1. 残りの部分を描く。
行 28: 行 18:
=== 下絵を配置する ===

新規ファイルを開き、レイヤーウインドウを表示しておきます。

ファイルメニューより「配置」を選びます。ファイル選択のウインドウで「haru.epsf」を選び、配置をクリックします。
  絵が表示されるので作業しやすい位置に配置します。

レイヤーウインドウで「レイヤー1」(という名前の個所)をダブルクリックします。レイヤー設定のウインドウが開くので、名前を「下絵」に変更し、「プリント」のチェックを外します。

ここまでできたら、このレイヤーは編集不可にしておきます。

'''注意'''

  下絵用のファイルはビットマップデータです。
 このファイルを直接開いてはいけません。
=== 折り方と絵の現れ方を考える ===
サンプルを示します。
 . 畳んだ状態
 . {{attachment:card01.png}}
 . 開いた状態
 . {{attachment:card02.png}}
全部開くとこのようになっています。
 . {{attachment:card03.png}}
AとCの位置が合うように、AとBの線でこのように折ります。
 . {{attachment:card04.png}}
畳んだ状態で見えるのは灰色で示した部分です。
 . {{attachment:card05.png}}
開いた状態で見えるのは灰色で示した部分です。
 . {{attachment:card06.png}}
----
以下の説明はこのサンプルにしたがって行っていますが、
どこを変化させるかにより、
紙の向きや折る位置などは調整してください。
 . {{attachment:card07.png}} {{attachment:card08.png}} {{attachment:card09.png}}
行 45: 行 39:
=== トレースする === === 用紙の設定をする ===
折り方を決めたら、まず用紙の設定をします。
行 47: 行 42:
新しいレイヤーを作成し、そのレイヤーで女性のトレースをします。 '''ファイル'''メニューより'''ドキュメントの設定'''を選び
 * ページサイズはA4
 * 方向は縦または横
に指定します。
行 49: 行 47:
 「作業用」レイヤーと「女性」レイヤーの2つを作り、「作業用」レイヤーを選んでトレースを始めます。 折り目AとCの位置に、ガイドラインを引いておきます。
行 51: 行 49:
もちろんペンツールで行います。「塗り」は「なし」とし、「線」は下絵と重なったときに見やすい色にしておきます。

どのようなパーツに分けたらよいのかと、それらの前後関係を考えてから始めれば、効率よく行うことができます。例えば図のように9つの部分に分けて考え、一番後ろから順にトレースしていきます。顔と手が最後になります。
 . {{attachment:bunkatu.gif}}

トレースが終わったら、「下絵」レイヤーを非表示にすると処理が早くなります。作業内容により表示/非表示を切り替え、必要な時だけ表示すればよい。
 . {{attachment:card10.png}}
行 59: 行 52:
=== 着色し元絵バージョンを仕上げ、コピーしておく === === 境目にある絵を描く ===
境目(折り目Aの位置)に絵を描いておくと
次のような利点があります。
行 61: 行 56:
部分ごとに着色を行います。
 「塗り」の色が決まったら、「線」の色は「塗り」と同系色にすると良いでしょう。
 線の太さも調整すること。「しわ」などは細目の線にするとよい。
 * 開いたときにどんなふうに変わるか、期待させる。
行 65: 行 58:
ひとかたまりの部分の着色ができたら、グループ化し、「女性」レイヤーに移しておきます。
 「女性」レイヤーの表示/非表示を切り替えて確認しながら作業を進めていきます。
 * 折る位置を線で示さなくても、折る位置が分かる。
行 68: 行 60:
元絵バージョンが完成したら、どの部品も「女性」レイヤーに描かれていることを確認します。
 「アレンジ」という名前の新しいレイヤーを作ります。
 「女性」レイヤーにあるものすべてを選択して「コピー」します。
 「アレンジ」レイヤーに移り「ペースト」します。同じものが複製されたはずです。
簡単な図形でもかまいませんが、
横方向の線だけだと位置合わせに使えません。

斜めの線や曲線を含む形がよい。

これまでに描いたものを利用してもかまいません。
行 74: 行 68:
=== アレンジバージョンを作る === === 複製して、正確に配置する ===
行 76: 行 70:
「女性」レイヤーを非表示にします。 複製し、2つのガイドラインに同じようにかかるように
配置します。
行 78: 行 73:
「アレンジ」レイヤーを使用し、若干アレンジしたものを作ります。方法は(2)(3)と同じ。
 不要部分を削除し、「作業」レイヤーで描き加え、完成したら「アレンジ」レイヤーに移すのが楽だと思います。
 . {{attachment:card11.png}}
行 81: 行 75:
出来あがったら、アレンジバージョンは「アレンジ」レイヤーに描かれていることを確認しておきます。 縦方向は正確に揃えます。

'''オブジェクト'''メニューから'''整列と配置'''を選び、
両方を選んだ状態で、縦方向の配置を指定します。

 . {{attachment:card12.png}}
行 84: 行 83:
=== 正確に配置する === === 不要な部分を隠す ===
折り目Aにかかるように配置した図形のうち、
折り目Aより右の部分は不要です。
行 86: 行 87:
図左のように配置し、印刷すると図中のようになります。これを折ったのが図右です。
 
 . {{attachment:haiti1.gif}} {{attachment:haiti2.gif}} {{attachment:haiti3.gif}}
不要な部分を隠すには2つの方法があります。
行 90: 行 89:
レイヤーを新しく作り「背景」という名前にします。
 レイヤーの重なりは上から順に、「作業」、「アレンジ」、「背景」、「女性」、「下絵」にします。
 * 上に白い長方形を重ねる。
 * クリップを使う。
行 93: 行 92:
「背景」に長方形を描きます。サイズはA4(210mm×297mm)の4分の3です。長方形の位置は紙の一方の端に合わせます。 どちらで行ってもよい。
行 95: 行 94:
元絵を配置します。どれだけが隠れたらよいのか考えて行います。 レイヤーを使うと後の作業が楽です。
3つのレイヤーを作成し、上から'''変化'''、'''内側'''、'''元'''
としました。レイヤー名は自由につけてください。
行 97: 行 98:
アレンジバージョンは元絵にぴったり合わせてから、A4サイズの半分だけ数値指定で移動します。  . {{attachment:card13.png}}

 . '''元'''レイヤーには畳んだときの絵の左半分を描くつもりです。

 . '''内側'''と'''変化'''レイヤーには開いたときの絵を描きますが、ガイドラインより右は畳んだときも見えます。

すでに描かれている図形を指定のレイヤーに移します。

'''レイヤー'''メニューの
 * 選択オブジェクトを前面のレイヤーに移動
 * 選択オブジェクトを背面のレイヤーに移動
を使います。

 * '''折り目Aにかかっている図形'''を'''一番下の'''レイヤーに、
 * '''もう1つの図形'''を'''一番上の'''レイヤーに
入れます。

 . {{attachment:card14.png}}

'''中間の'''レイヤーを選び、緑で示した部分に長方形を描きます。

描いた長方形の塗りを白にすることで、
その下にある図形が隠されます。
 . {{attachment:card15.png}}
行 100: 行 124:
=== 背景などを描く === === 残りの部分を描く ===
行 102: 行 126:
背景は自由に描いてよい。
 開いたときと畳んだときの両方を考えて作業をすること。
折り目(ガイドライン)にかかっていない部分を自由に描きます。
 . {{attachment:card16.png}}

畳んだ状態の絵はこの部分に描きます。
 . {{attachment:card05.png}}
開いた状態の絵はこの部分に描きます。
 . {{attachment:card06.png}}

絵の変わるカード

折り曲げた状態と、広げた状態で絵が変わるカードを作ります。

  • 用紙はA4サイズとする。縦、横どちらでも可。

この課題での目標

  • Inkscapeの使い方の総復習。
  • 完成品(印刷後折ったもの)を考えた作業をすること。

作業手順

  1. 折り方と絵の現れ方を考える。
  2. 用紙の設定をする。
  3. 境目にある絵を描く。
  4. 複製して、正確に配置する。
  5. 不要な部分を隠す。
  6. 残りの部分を描く。


折り方と絵の現れ方を考える

サンプルを示します。

  • 畳んだ状態
  • card01.png

  • 開いた状態
  • card02.png

全部開くとこのようになっています。

  • card03.png

AとCの位置が合うように、AとBの線でこのように折ります。

  • card04.png

畳んだ状態で見えるのは灰色で示した部分です。

  • card05.png

開いた状態で見えるのは灰色で示した部分です。

  • card06.png


以下の説明はこのサンプルにしたがって行っていますが、 どこを変化させるかにより、 紙の向きや折る位置などは調整してください。

  • card07.png card08.png card09.png


用紙の設定をする

折り方を決めたら、まず用紙の設定をします。

ファイルメニューよりドキュメントの設定を選び

  • ページサイズはA4
  • 方向は縦または横

に指定します。

折り目AとCの位置に、ガイドラインを引いておきます。

  • card10.png


境目にある絵を描く

境目(折り目Aの位置)に絵を描いておくと 次のような利点があります。

  • 開いたときにどんなふうに変わるか、期待させる。
  • 折る位置を線で示さなくても、折る位置が分かる。

簡単な図形でもかまいませんが、 横方向の線だけだと位置合わせに使えません。

斜めの線や曲線を含む形がよい。

これまでに描いたものを利用してもかまいません。


複製して、正確に配置する

複製し、2つのガイドラインに同じようにかかるように 配置します。

  • card11.png

縦方向は正確に揃えます。

オブジェクトメニューから整列と配置を選び、 両方を選んだ状態で、縦方向の配置を指定します。

  • card12.png


不要な部分を隠す

折り目Aにかかるように配置した図形のうち、 折り目Aより右の部分は不要です。

不要な部分を隠すには2つの方法があります。

  • 上に白い長方形を重ねる。
  • クリップを使う。

どちらで行ってもよい。

レイヤーを使うと後の作業が楽です。 3つのレイヤーを作成し、上から変化内側 としました。レイヤー名は自由につけてください。

  • [添付]

  • レイヤーには畳んだときの絵の左半分を描くつもりです。

  • 内側変化レイヤーには開いたときの絵を描きますが、ガイドラインより右は畳んだときも見えます。

すでに描かれている図形を指定のレイヤーに移します。

レイヤーメニューの

  • 選択オブジェクトを前面のレイヤーに移動
  • 選択オブジェクトを背面のレイヤーに移動

を使います。

  • 折り目Aにかかっている図形一番下のレイヤーに、

  • もう1つの図形一番上のレイヤーに

入れます。

  • [添付]

中間のレイヤーを選び、緑で示した部分に長方形を描きます。

描いた長方形の塗りを白にすることで、 その下にある図形が隠されます。

  • card15.png


残りの部分を描く

折り目(ガイドライン)にかかっていない部分を自由に描きます。

  • card16.png

畳んだ状態の絵はこの部分に描きます。

  • card05.png

開いた状態の絵はこの部分に描きます。

  • card06.png

絵の変わるカード (最終更新日時 2013-01-08 23:36:50 更新者 masahiko)