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削除された箇所はこのように表示されます。 | 追加された箇所はこのように表示されます。 |
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#acl All: == レイヤーを使った作業 == |
## page was renamed from うまく塗れるように修正する == 着色とトレースの確認 == |
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前回の続きです。 目、口、手、服のしわなどを描き女性の部分を完成させる作業です。 レイヤーをうまく使いましょう。 ---- |
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下絵レイヤーの表示をOFFにすると、描いたものだけが表示されます。 | |
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. {{attachment:trace61.png}} | * 顔と着物のレイヤーの表示のみON(下絵レイヤーの表示をOFF)にするとよくわかります。 . {{attachment:layer71.png}} 着色を行っていない場合は、パスを選択し、色を指定してみましょう。 * 塗れるかどうかの確認をするだけです。 * 何色でもかまいません。 * 隙間、重なりが分かればよい。 |
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. {{attachment:layer72.png}} | |
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.1 囲まれていないために塗れない .1 2つの部品の間に隙間ができる .1 重なりの関係がうまくできない |
1. 囲まれていないために塗れない 1. 2つの部品の間に隙間ができる 1. 重なりの関係がうまくできない |
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多くの場合は必要な範囲のみトレースをやり直す作業になります。 | * 多くの場合は'''必要な範囲のみトレースをやり直す'''作業になります。 |
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後ろ側の部品のパスを修正して、前側の部品に少し重なるようにします。 | 後ろ側の部品のパスを修正して、前側の部品に'''少し重なるように'''します。 |
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部品のどれかを2つに分けて描けば解決できます。 | |
行 59: | 行 59: |
重なりがうまくできていない部分のうちで、分けやすい部品を1つ選びます。 この部品が手前になっている部分だけを残して、パスを削除してしまいます。 残りの半分とつながる箇所が開口部となるようなオープンパスにします。 |
* 部品のどれかを分けて描けば解決できます。 |
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これで重なりを調整すると、先に削除した部分を描いて一番後ろに配置すればできるのが分ります。 | '''例''' 左の状態では重なり順を調整しても、うまくできません。 |
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---- | 考え方 * 肌色で塗った部品のうち、首から上だけを考えると一番手前になっていればよい。 |
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しわ等の細かな部分を描く | 修正 1. 肌色で塗った部品の、首より下を削除します。 1. このとき、削除した箇所が線でつながっていないオープンパスにします。 1. この部品を一番手前に配置します。 |
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目、鼻、口や服のしわ、手など前回描かなかった部分を描く作業です。 レイヤーをもう1つ追加して、新しいレイヤーに描きます。 1)レイヤーの準備 新しいレイヤーを追加します。レイヤー名は好みで分りやすく付けましょう。例では「目鼻」にしています。 作成したレイヤーを一番前面(上)にします。 各レイヤーの設定は 「目鼻」 表示 編集可 「女性」 非表示 編集不可 「下絵」 表示 編集不可 にし、「目鼻」レイヤーを選択した状態で描く作業を行います。 2)描く 目、鼻、口やしわなど、女性の部分で前回描かなかったところを描きます。 背景や団扇は描かなくてよい。 描きおわったら着色します。 塗りに着色する部品と、線だけに着色する部品の区別に注意してください。 線の色や線の太さも調整します。 目鼻などは線の端や角の形を丸型にするとよい。 3)確認 「目鼻」レイヤーと「女性」レイヤーを表示、「下絵」レイヤーを非表示に変えて確認しましょう。 下図のようになります。 かんざし、くし、足、げたは描いても描かなくてもよい。 . {{attachment:trace65.png}} . {{attachment:trace66.png}} . {{attachment:trace67.png}} |
1. 塗り残しの場所を覆うように、適当な形のパスを描きます。 1. 描いたパスに着色し、一番後ろに配置します。 |
着色とトレースの確認
確認
前回作成したファイルを開き、隙間が無いように塗れたか確認しましょう。
- 顔と着物のレイヤーの表示のみON(下絵レイヤーの表示をOFF)にするとよくわかります。
着色を行っていない場合は、パスを選択し、色を指定してみましょう。
- 塗れるかどうかの確認をするだけです。
- 何色でもかまいません。
- 隙間、重なりが分かればよい。
およそ下図のようになっているでしょうか?
トレースの修正
うまく塗れなかった部分がある人は修正しましょう。 症状としては次の3つが考えられます。
- 囲まれていないために塗れない
- 2つの部品の間に隙間ができる
- 重なりの関係がうまくできない
囲まれていないために塗れない場合
線は描けているのに塗れないのは、塗りたい部分が1本のパスで囲まれていないからです。どのように囲めばよいか考えて修正しましょう。
多くの場合は必要な範囲のみトレースをやり直す作業になります。
線がうまく描けていてつなぐだけで良いなら、複合パスの説明にしたがって、つなぎたいパスを複合パスに変えてから、ノードの接続を行ってつなぐこともできます。
2つの部品の間に隙間ができる場合
2つの部品をその形のとおりにトレースしようとしたために、隙間ができることがあります。同じ線を2度、まったく同じ形にトレースするのは困難です。
2つの部品が隣り合っているのではなく、重なっていると考えて描けばよいのです。 前面(手前)にある部品は見えている形に描かなければなりませんが、後ろ側の部品は少し重なるように適当な形で描けばよい。
後ろ側の部品のパスを修正して、前側の部品に少し重なるようにします。
重なりの関係がうまくできない場合
部品の重なりを調整しても、どうしても重なりがうまくいかないときがあります。 3すくみになっているような場合です。
- 部品のどれかを分けて描けば解決できます。
例
左の状態では重なり順を調整しても、うまくできません。
考え方
- 肌色で塗った部品のうち、首から上だけを考えると一番手前になっていればよい。
修正
- 肌色で塗った部品の、首より下を削除します。
- このとき、削除した箇所が線でつながっていないオープンパスにします。
- この部品を一番手前に配置します。
- 塗り残しの場所を覆うように、適当な形のパスを描きます。
- 描いたパスに着色し、一番後ろに配置します。