代入文
プログラムで最も多く使われる文が代入文です。 代入文の書き方は
です。
「式の値を計算し、結果に名前をつける」と説明したものと同じです。 「式の値を計算し、名前で示された変数に代入する」という言い方をすることもあります。
数値リテラルも式の一種です。 演算をしていなくてもリテラル1つだけを式の部分に書いた形の代入文も可能です。
代入文を使う
面積を求める問題はつぎのようでした。
- {attachment:menseki3a.png}}
赤で示した長方形を考え
a - b - c + d として計算することにします。
- 長方形 a の面積は (8 + 6) * (6 + 6 + 5)
- 長方形 b の面積は 8 * 5
- 長方形 c の面積は 3 * 4
- 半円 d の面積は 6 * 6 * 3.1416 / 2
で求めることができます。
この計算は式のとおりに
(8 + 6) * (6 + 6 + 5) 8 * 5 3 * 4 6 * 6 * 3.1416 / 2
と書けば表すことができますが、計算結果をあとで利用するためには「名前」をつけておく必要があります。
これには「代入文」を使います。 名前は上の図と同じ a, b, c, d を使うことにすると
a = (8 + 6) * (6 + 6 + 5); b = 8 * 5; c = 3 * 4; d = 6 * 6 * 3.1416 / 2;
と書けます。
a, b, c, d の値が分かっていれば、面積は a - b - c + d で表せます。 面積にも menseki と「名前」をつけることにすると、この計算は
menseki = a - b - c + d;
という代入文になります。
最後に、結果を表示するための print文を追加すればプログラムの完成です。
a = (8 + 6) * (6 + 6 + 5); b = 8 * 5; c = 3 * 4; d = 6 * 6 * 3.1416 / 2; menseki = a - b - c + d; print ( '面積は', menseki, 'です' );
プログラムは1行目から順に実行されます。
- 1行目から4行目でa,b,c,dの値が計算され、記憶されます。
- 5行目ではそれらの値を用いて面積を計算し、mensekiに記憶します。
- 6行目では求まった(記憶されている)値を表示します。
1~4行目の順序は変わってもかまいませんが、 その後の5行目、6行目はこの順でないと困ります。
実際にエディタを使ってプログラムを入力し、load命令を使って実行して確かめましょう。