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まとめて質問する


面積を求める問題(前回の続き)

次の図形の(灰色の部分の)面積を計算します。

赤い線で示した長方形を考えます。

このように分割したときのそれぞれの部分の面積を a, b, c, d とすると、灰色の部分の面積は a-b-c+d で求まることがわかります。

で求まります。

a,b,c,d4つの変数に値を覚えながら計算するには 次のように入力します。

入力した部分だけをとりだしてみると、このようになります。

1つずつ質問を入力しては答を得るのではなく、いくつかまとめて質問できると便利ですね。 それには質問内容をファイルに記述しておき、そのファイルを読んで処理するように指示します。 処理内容を記述したものをスクリプトまたはプログラムと呼びます。

例えば、上で示した5行分を ex0516.js というファイルに記述して保存した場合

と入力することで、このファイルから1行ずつ順に読んで計算してくれます。

しかし、この方法で実行した場合には計算結果は表示されません処理(計算)はされますが、1行ごとの結果は表示しないことになっています。 たくさんの計算をまとめて行うときにはこの方が便利だからです。

結果を表示するには、表示するための指示が必要です。


プログラム(スクリプト)を load すると、1行ずつ順に処理(計算)はされますが、その計算結果は表示されません。 結果を表示するには、 print文(print命令)を使います。

書き方は

です。

以下の説明では、プログラムとして記述する部分は行番号付きで表示しています。 プログラム内に行番号は記述しません。


書き方1

この内容をテキストエディタで入力し、ファイルsample1.jsに保存した後、 load命令を用いて実行させると次のようになります。


書き方2

プログラムをsample2.jsに記述し、load命令を用いて実行させると次のようになります。


書き方3

プログラムをsample3.jsに記述し、load命令を用いて実行させると次のようになります。


書き方4

プログラムをsample4.jsに記述し、load命令を用いて実行させると次のようになります。


構文

式の部分は、四則演算を用いた計算式か、シングルクオートで挟んで書いた文字列です。他の形の式もあります。


プログラム例

面積の計算手順の最後をprint文に変更したものです。

これを保存しload命令を用いて実行すると、 printで指示された値だけが表示されます。