== 1つのスクリプトで考える ==
動作のタイルを引き出してならべることで、スクリプトをつくることができました。

スクリプトを簡単に作ることができるのですが、
たくさんのスクリプトが同時に(チクタクで)動いていると
どのように動作しているのかわかりにくくなってしまいます。

ここでは'''1つのスクリプト'''だけを使った動作を考えてみましょう。

1つのもの(オブジェクト)について1つのスクリプトで考えましょう。
 . ものがいくつかあるときは、それぞれに1つです。
 . もちろん動かないオブジェクトにはスクリプトは不要です。
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=== 条件を含まないスクリプト ===
動作を表すタイルを並べて作ります。
 * 進める
   . 指定量だけ進みます
 * 回す
   . 指定角度だけ回転します
 * はねかえる
   . ウインドウの端にぶつかったとき向きを変える指定です
 * 以下の方向に向く
   . 指定したオブジェクトの方を向きます
1回の実行ごとに、並べた順に実行されます。

==== 例 ====
3つの命令(タイル)を並べました。
 . {{attachment:script101.png}}
1回実行すると
 1. いぬを5進める
 1. いぬを5度回す
 1. 端にぶつかったら向きを変える
の順に行われます。

チクタクにすると、それが1秒間に8回行われます。
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=== 全体が1つのテストタイルのスクリプト ===
スクリプトの中にテストタイルを1つ配置し
 * テストの右に条件を
 * 条件が成り立つときの処理をはいの右に
 * 条件が成り立たないときの処理をいいえの右に
書きます。

'''注意'''
 * '''条件'''は必ず記入すること
 * '''はい'''または'''いいえ'''の少なくとも一方は記入すること

'''条件'''には
「以下のモーフが次のものと重なっているか」
を使いましょう。

 . '''ドット'''の部分に相手の'''名前'''を入れて使います。

次のように実行されます。
 * 指定した相手と重なったときには'''はい'''の右に書いた動作が行われます。
 * ぶつかっていないときには'''いいえ'''の右に書いた動作が行われます。

==== 例 ====
 . {{attachment:script102.png}}
次のように実行されます。
 * いぬが'''おやつ'''と重なったときは
  . いぬを5進め
  . いぬを5度回します
 * いぬが'''おやつ'''と重なっていないときは
  . いぬを10進めます

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=== 動作のタイルとテストタイルを並べたスクリプト ===
順に並べられたタイルはその順に実行されます。

テストタイルがあるとそこでは条件判定が行われ、
'''はい'''か'''いいえ'''のどちらかの処理が実行されます。

==== 例 ====
 . {{attachment:script103.png}}
次のように実行されます。
 1. いぬを5進めます
 1. 端にぶつかったら向きを変えます
 1. いぬが'''おやつ'''と重なったときは
  . いぬを5度回します

いぬが'''おやつ'''と重ならなかったときは
 1. いぬを5進めます
 1. 端にぶつかったら向きを変えます
だけが行われることになります。

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=== 応用 ===
上記の考え方を組み合わせて使うことができます。

==== 例 ====
テストタイルを2つ使った例です。
 . {{attachment:script104.png}}
どのような動きになるか考えましょう。