== タートルグラフィックス ==

オブジェクトが動いた跡を残すことで、絵を描くことができます。

LOGOという言語でカメのロボットを動かして実践されたことから、
タートルグラフィックスと呼ばれています。

ここでは、1つのスクリプトを{{attachment:usagi02.png}}で
1回実行するだけで描くことを考えます。
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=== オブジェクトの準備 ===
絵を1つだけ描いてください。
向きがはっきり分かるものにすること。
 . {{attachment:turtle01.png}}

名前をつけること。
 . とんぼ にしました。

中心位置と移動方向を調整すること。
 . {{attachment:turtle02.png}}
中心位置が移動した跡が残るようになります。
絵の端など、分かりやすい位置に設定するとよい。
 . 中心位置を しっぽの先 に
 . 移動方向を 上 にしました。

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=== 例1 ===
図のように進むスクリプトを考えます。
 . {{attachment:turtle03.png}}
 . 矢印で示した線の長さは100とします。
次の3つの動作を順に行えばよい。
 . 前へ100進む
 . 右へ90度曲がる
 . 前へ100進む
これをスクリプトにまとめるとこのようになります。
 . {{attachment:turtle04.png}}
ビューアで'''ペンの使い方'''カテゴリを表示し、
'''ペンがおりているか'''の値を'''はい'''にします。
 . {{attachment:turtle05.png}}
この後、作成したスクリプトの{{attachment:usagi02.png}}を押して実行してみましょう。
 . {{attachment:turtle06.png}}
 . 移動した跡に線が引かれます。
横を向いている状態で実行した場合は
 . {{attachment:turtle07.png}}
このようになります。
 . {{attachment:turtle08.png}}
斜めを向いていたら
 . {{attachment:turtle09.png}}
このようになります。
 . {{attachment:turtle10.png}}
{{attachment:usagi02.png}}を2回行うとこのようになります。
 . {{attachment:turtle11.png}}
ビューアで'''入れ物のペン軌跡を全部消す'''を
{{attachment:usagi02.png}}で実行すれば、線が消えます。
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=== 例2 ===
図のように進むスクリプトを考えます。
 . {{attachment:turtle12.png}}
スクリプトは同様に書けます。
 . {{attachment:turtle13.png}}
とんぼが上を向いた状態で実行すると
 . {{attachment:turtle01.png}}
このようになります。
 . {{attachment:turtle14.png}}
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=== 例3 ===
次のスクリプトを考えます。
 . 例2のスクリプトに1行追加されています。
 . {{attachment:turtle15.png}}
実行すると、描かれる線は同じで、終わったときの向きだけが違います。
 . 始めの向きと終わりの向きを同じにしておくと、便利なことがあります。
 . {{attachment:turtle16.png}}
線が隠れていましたが、とんぼをよけてみると確かに同じ図形が描かれています。
 . {{attachment:turtle17.png}}
このスクリプトをみると、同じ内容が4回繰り返されています。
 . {{attachment:turtle18.png}}
繰り返しを楽に記述するには繰り返しのタイルを使います。
 . スクリプトの道具箱から引き出して使います。
 . {{attachment:turtle19.png}}
繰り返し回数を指定し、実行の右に繰り返す内容を記述します。
 . {{attachment:turtle20.png}}