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location: "解のある配置を作る"の差分
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2010-01-05 00:56:53時点のリビジョン15
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編集者: masahiko
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2010-01-05 01:05:01時点のリビジョン16
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編集者: masahiko
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1番目の並びを2番目の並びに変える操作は置換の1つで
(1,2,3,4,5)
(1,3,5,4,2)
と表します。
たとえば
 .
並び(1,2,3,4,5)
 . 並び(1,3,5,4,2)に変える操作
も置換の1つです。
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互換 ==== 互換 ====
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置換のうち2つの要素を互いに入れ替えるものを互換といいます。  . 置換のうち2つの要素を互いに入れ替えるものを互換といいます。
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置換は互換の積で表すことができます。 たとえば
 . 並び(1,2,3,4,5)を
 . 並び(2,1,3,4,5)に変える操作
は互換の1つです。

交換される2つ以外の要素の位置は変わりません。

==== 互換の積 ====

 . 置換は互換の積で表すことができます。

どんな置換(入れ替え)も、互換(2つの入れ替え)を繰り返すことで行うことができるという意味です。

たとえば

ばらばらにする

右下の1つを除いた他のピースをばらばらに入れ替えた後、 スライドするだけで元の位置に戻すのがこのパズル(15ゲーム)の問題です。

どんなにばらばらに配置しても元の位置にもどせるのかというと、そうではありません。

  • 元にもどせる配置と、元にもどせない配置があります。

どんな配置だと元にもどせるかを解説した後、 元にもどせる配置だけを作成するメソッドを示します。


ちょっと数学的な説明

  • 並び、置換、互換とその関係の説明をします。

並び

並べるものの一つ一つを数で表すことにすると、 例えば5つのものの並び

  • (1,2,3,4,5) や
  • (1,3,5,4,2) や
  • (4,3,2,5,1)

のように書けます。

並び(4,3,2,5,1)は

  • 4という目印のものが1番目に
  • 3という目印のものが2番目に
  • 2という目印のものが3番目に
  • 5という目印のものが4番目に
  • 1という目印のものが5番目に

並んでいることを表しています。

置換

  • ものの並びの順番を入れ替える操作を(数学の用語では)置換と言います。

たとえば

  • 並び(1,2,3,4,5)を
  • 並び(1,3,5,4,2)に変える操作

も置換の1つです。

互換

  • 置換のうち2つの要素を互いに入れ替えるものを互換といいます。

たとえば

  • 並び(1,2,3,4,5)を
  • 並び(2,1,3,4,5)に変える操作

は互換の1つです。

交換される2つ以外の要素の位置は変わりません。

互換の積

  • 置換は互換の積で表すことができます。

どんな置換(入れ替え)も、互換(2つの入れ替え)を繰り返すことで行うことができるという意味です。

たとえば

(1,2,3,4,5)に互換(2←→3)を行うと(1,3,2,4,5) (1,3,2,4,5)に互換(2←→5)を行うと(1,3,5,4,2) と、2回の互換で上の置換ができました。

他の方法もあります。

しかしどの方法をとっても、互換の回数は偶数回か奇数回のどちらかになります。

偶置換、奇置換といいます。


15ゲームでは 偶置換の問題は解けるが、奇置換の問題は解けません。

偶置換の問題だけを作るようにプログラムを作成します。

最初に正しい位置に配置した後 互換を偶数回行うことで問題を作成します。


   1         void shokika()
   2         {
   3                 int x, y, x2, y2, w, cnt;
   4                 ...
   5                 ...
   6                 for (cnt = 0; cnt < (tate*yoko*2); cnt++)
   7                 {
   8                         x = (int)(Math.random() * (yoko-1));
   9                         y = (int)(Math.random() * (tate-1));
  10                         if(Math.random() < 0.5)
  11                         {
  12                                 x2 = x;
  13                                 y2 = y + 1;
  14                         }
  15                         else
  16                         {
  17                                 x2 = x + 1;
  18                                 y2 = y;
  19                         }
  20                         w = ban[x][y];
  21                         ban[x][y] = ban[x2][y2];
  22                         ban[x2][y2] = w;
  23                 }
  24         }

解のある配置を作る (最終更新日時 2012-01-25 00:55:25 更新者 masahiko)