継承
すでにあるクラスを拡張して新しいクラスを作ることができます。
このとき、もとのクラスの性質や機能は新しいクラスでも利用できます。
このことを継承といいます。
スーパークラス、サブクラス
クラス1を拡張してクラス2が作られたとき、
- クラス1はクラス2のスーパークラスである
- クラス2はクラス1のサブクラスである
といい、次のような図で表わします。
サブクラスの定義
作成するクラス名の後ろに
- extends スーパークラス名
の形式で記述します。 上の図の関係のクラス2を作る場合は次のようになります。
- 行番号表示/非表示切替
1 public class クラス2 extends クラス1 2 { 3 ... 4 }
性質の継承
スーパークラスで定義された性質はサブクラスに継承されます。
次のようにクラス1とクラス2が定義されている場合、
- 行番号表示/非表示切替
1 public class クラス2 extends クラス1 2 { 3 double z; 4 }
クラス1のインスタンスは
クラス2のインスタンスは
となります。 クラス1の内容にクラス1の内容が加わった形です。
コンストラクタの継承
コンストラクタは継承されません。
サブクラスのコンストラクタが呼ばれたときは
- スーパークラスのコンストラクタの処理
- サブクラスで記述された処理
の順に行われます。 (詳しくは次回)
機能の継承
機能(メソッド)も性質と同様に継承されます。
スーパークラスで定義されたメソッドはサブクラスでも利用できます。
クラス1でメソッドmethod1()が定義されている時には、 そのサブクラスでmethod1()が定義されていなくても利用できるということです。
呼び出しが行われたら、スーパークラスで定義されているメソッドが使われます。
スーパークラスで定義されているメソッドと同じ名前のメソッドを サブクラスで再定義することもできます。 この場合サブクラスで定義したメソッドが優先されます。
これをメソッドのオーバーライドといいます。