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継承

すでにあるクラスを拡張して新しいクラスを作ることができます。

このとき、もとのクラスの性質や機能は新しいクラスでも利用できます。

このことを継承といいます。


スーパークラス、サブクラス

クラス1を拡張してクラス2が作られたとき、

といい、次のような図で表わします。

スーパークラスのことを親クラス、サブクラスのことを子クラスと言うこともあります。

直接の親子でなく、親の親などのときでもスーパークラス、サブクラスと言います。


サブクラスの定義

作成するクラス名の後ろに

の形式で記述します。 上の図の関係のクラス2を作る場合は次のようになります。


属性の継承

スーパークラスで定義された属性はサブクラスに継承されます。

次のようにクラス1とクラス2が定義されている場合、

クラス1のインスタンスは

クラス2のインスタンスは

となります。 クラス1の項目にクラス2で定義された項目が加わった形です。


メソッドの継承

スーパークラスで定義されたメソッドはサブクラスでも利用できます。

メソッドが呼ばれたときの動作はつぎのとおりです。

スーパークラスで定義されているメソッドと同じ名前のメソッドを サブクラスで再定義することを メソッドのオーバーライドといいます。


コンストラクタの継承

コンストラクタは継承されません。

サブクラスのコンストラクタが呼ばれたときは

  1. スーパークラスのコンストラクタで記述された処理
  2. サブクラスで記述された処理

の順に両方が行われます。