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2008-09-19 01:50:52時点のリビジョン1
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編集者: masahiko
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2011-09-16 01:04:44時点のリビジョン32
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編集者: masahiko
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行 1: 行 1:
処理系の使い方 == 処理系の使い方 ==
Cのプログラミングを学習済みとして説明しています。
行 3: 行 4:
エディタの使い方 ----
=== ソースプログラム ===
 . ソースプログラムはエディタを使って作成します。
 . Javaプログラムはクラスを定義するものです。
 . クラス名の'''1文字目'''は大文字にします。
 . ファイル名はクラス名の後に '''.java''' をつけたものでなければならない。
行 5: 行 11:
ソースプログラムはエディタを使って作成します。
JavaのプログラムはUnicodeで記述するのが標準です。
Windows上だけでしか使わないのならSJISで記述してもかまいません。
ファイル名のつけ方に決まりがあるので注意。
==== Javaソースプログラムの構造 ====
 {{{#!java
 public class クラス名 {
  ...
  ...
 }
 }}}
----
=== コンパイル ===
 . コンパイルするには次のコマンドを使います。
 {{{
 > javac ソースファイル名
 }}}
 . ソースファイル名はクラス名の後に '''.java''' をつけたものですから次のように考えても同じです。
 {{{
 > javac クラス名.java
 }}}
 . コンパイルによりJava仮想マシンの機械語であるバイトコードが生成されます。
 . ソースプログラム Abc.java がコンパイルされるとクラスファイル Abc.class が作られます。(Abcの部分はクラス名)
 . {{attachment:java11.png}}
行 10: 行 32:
コンパイラの使い方 ----
=== 実行 ===
 . 実行は仮想機械(JVM)上で行います。
 . コマンド
 {{{
 > java クラス名
 }}}
 . を入力するとJVM上で、指定クラスのmainメソッドが実行されます。
 . {{attachment:java12.png}}
行 12: 行 42:
> javac filename.java  . Lesson1.java をコンパイルしてできた Lesson1.class (内のmain)を実行するには
 {{{
 > java Lesson1
 }}}
 . と入力します。
----
=== mainメソッドを含むプログラム ===
 . javaコマンドを用いて直接実行できるのは、mainメソッドを含むクラスに限ります。
 . mainメソッドを含まないクラスを定義することもできます。
 . mainメソッドを含むソースプログラムの構造は次のようになります。
 {{{#!java
 public class クラス名 {
  public static void main(String[] args) {
   ...
   ...
  }
 }
 }}}
行 14: 行 61:
ソースプログラムfilename.javaがコンパイルされクラスファイルfilename.classが作られます。 ==== 例 ====
 . Hello, World ! と表示するプログラム。
 {{{#!java
 public class Lesson1 {
  public static void main(String[] args) {
   System.out.printf("Hello, World !\n");
  }
 }
 }}}
 . Lesson1 というクラスを定義しています。
 . クラス名が Lesson1 のときファイル名は Lesson1.java になります。
行 16: 行 73:
JVMの使い方 ----
=== 別の環境(OS)で利用する ===
'''実行'''
  実行したいOS上にJVMが存在すれば、クラスファイルをコピーするだけで、修正なく同様に実行できます。
 . コンパイルしたのと同じOS上で実行できるのはあたりまえ。
 . Windows上でコンパイルしてLinux上で実行することも可能です。
 . Linux上でコンパイルしてWindows上で実行することも可能です。
 . MacOSや他の多くのプラットフォーム上にも用意されています。
行 18: 行 82:
> java classname '''コンパイル'''
  別のOS上で作成されたソースプログラムをコンパイルするときは文字コードの扱いに注意が必要です。
 . OSの標準とは異なる文字コードで記述されたプログラムをコンパイルするときは -encoding オプションで文字コードを指定します。
 . SJISで記述したプログラムを別のOS上でコンパイルするときには
 {{{
 > javac -encoding SJIS filename.java
 }}}
 . のようにします。
  * Windowsでの標準の文字コードはSJISです。
  * 演習用サーバ(Linux)での標準の文字コードはUTF-8です。
----
=== コマンドオプション ===
行 20: 行 95:
classname.class内のmainメソッドがJVM上で実行されます。  javac java どちらのコマンドにもオプションを指定することができます。
 . 使えるオプションは
 {{{
 > javac -help
 }}}
 {{{
 > java -help
 }}}
 . で調べられます。
 . バージョンを調べるには
 {{{
 > javac -version
 > java -version
 }}}
 . とします。
----
=== Javaのバージョン ===
 書籍やネット上の情報などでは
 Javaのバージョンと処理系のバージョン表記に違いがあるので注意してください。
 ||Javaのバージョン||処理系のバージョン||
 ||<|2>Java||Java 1.02||
 ||Java 1.1||
 ||<|3>Java2||Java 1.2||
 ||Java 1.3||
 ||Java 1.4||
 ||<|2>Java5||Java 1.5||
 ||Java 1.6||

----
=== 実習室での注意 ===
 * この授業用のフォルダ(ディレクトリ)を作成し、そのフォルダ(ディレクトリ)内にここで使う.javaファイルや.classファイルなどを置きましょう。
 * Windowsを使う場合、フォルダ名は直接入力で入力できる文字で付けること。
 * 上の使い方の説明で>の記号はプロンプトを表しています。
  . Windowsではドライブ名、フォルダ名に続いて > が表示されます。
  . Linuxではディレクトリ名に続いて $ が表示されます。

コンパイルと実行の例
 . Linux(演習用サーバ)の場合
 {{{
 [name@linux ~]$ cd proa
 [name@linux proa]$ javac Sample.java
 [name@linux proa]$ java Sample
 }}}

 . Windowsの場合
 {{{
 z:\> cd proa
 z:\proa> javac Sample.java
 z:\proa> java Sample
 }}}

'''できるだけ演習用サーバを利用してください。'''

処理系の使い方

Cのプログラミングを学習済みとして説明しています。


ソースプログラム

  • ソースプログラムはエディタを使って作成します。
  • Javaプログラムはクラスを定義するものです。
  • クラス名の1文字目は大文字にします。

  • ファイル名はクラス名の後に .java をつけたものでなければならない。

Javaソースプログラムの構造

  •    1  public class クラス名 {
       2         ...
       3         ...
       4  }
    


コンパイル

  • コンパイルするには次のコマンドを使います。
     > javac ソースファイル名
  • ソースファイル名はクラス名の後に .java をつけたものですから次のように考えても同じです。

     > javac クラス名.java
  • コンパイルによりJava仮想マシンの機械語であるバイトコードが生成されます。
  • ソースプログラム Abc.java がコンパイルされるとクラスファイル Abc.class が作られます。(Abcの部分はクラス名)
  • java11.png


実行

  • 実行は仮想機械(JVM)上で行います。
  • コマンド
     > java クラス名
  • を入力するとJVM上で、指定クラスのmainメソッドが実行されます。
  • java12.png

  • Lesson1.java をコンパイルしてできた Lesson1.class (内のmain)を実行するには
     > java Lesson1
  • と入力します。


mainメソッドを含むプログラム

  • javaコマンドを用いて直接実行できるのは、mainメソッドを含むクラスに限ります。
  • mainメソッドを含まないクラスを定義することもできます。
  • mainメソッドを含むソースプログラムの構造は次のようになります。
       1  public class クラス名 {
       2         public static void main(String[] args) {
       3                 ...
       4                 ...
       5         }
       6  }
    

  • Hello, World ! と表示するプログラム。
       1  public class Lesson1 {
       2         public static void main(String[] args) {
       3                 System.out.printf("Hello, World !\n");
       4         }
       5  }
    
  • Lesson1 というクラスを定義しています。
  • クラス名が Lesson1 のときファイル名は Lesson1.java になります。


別の環境(OS)で利用する

実行

  • 実行したいOS上にJVMが存在すれば、クラスファイルをコピーするだけで、修正なく同様に実行できます。
  • コンパイルしたのと同じOS上で実行できるのはあたりまえ。
  • Windows上でコンパイルしてLinux上で実行することも可能です。
  • Linux上でコンパイルしてWindows上で実行することも可能です。
  • MacOSや他の多くのプラットフォーム上にも用意されています。

コンパイル

  • 別のOS上で作成されたソースプログラムをコンパイルするときは文字コードの扱いに注意が必要です。
  • OSの標準とは異なる文字コードで記述されたプログラムをコンパイルするときは -encoding オプションで文字コードを指定します。
  • SJISで記述したプログラムを別のOS上でコンパイルするときには
     > javac -encoding SJIS filename.java
  • のようにします。
    • Windowsでの標準の文字コードはSJISです。
    • 演習用サーバ(Linux)での標準の文字コードはUTF-8です。


コマンドオプション

  • javac java どちらのコマンドにもオプションを指定することができます。
  • 使えるオプションは
     > javac -help
     > java -help
  • で調べられます。
  • バージョンを調べるには
     > javac -version
     > java -version
  • とします。


Javaのバージョン

  • 書籍やネット上の情報などでは Javaのバージョンと処理系のバージョン表記に違いがあるので注意してください。

    Javaのバージョン

    処理系のバージョン

    Java

    Java 1.02

    Java 1.1

    Java2

    Java 1.2

    Java 1.3

    Java 1.4

    Java5

    Java 1.5

    Java 1.6


実習室での注意

  • この授業用のフォルダ(ディレクトリ)を作成し、そのフォルダ(ディレクトリ)内にここで使う.javaファイルや.classファイルなどを置きましょう。
  • Windowsを使う場合、フォルダ名は直接入力で入力できる文字で付けること。
  • 上の使い方の説明で>の記号はプロンプトを表しています。
    • Windowsではドライブ名、フォルダ名に続いて > が表示されます。

    • Linuxではディレクトリ名に続いて $ が表示されます。

コンパイルと実行の例

  • Linux(演習用サーバ)の場合
     [name@linux ~]$ cd proa
     [name@linux proa]$ javac Sample.java
     [name@linux proa]$ java Sample
  • Windowsの場合
     z:\> cd proa
     z:\proa> javac Sample.java
     z:\proa> java Sample

できるだけ演習用サーバを利用してください。

処理系の使い方 (最終更新日時 2011-09-16 01:04:44 更新者 masahiko)