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2010-11-19 01:15:51時点のリビジョン10

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location: 下絵を使って描く

下絵を使って描く

これまでの復習とレイヤーの使い方の学習です。

必ず次の順に行うこと。

  1. 画像データのダウンロード
  2. レイヤーを準備する
  3. 下絵を配置する
  4. 下絵のロックと作業レイヤーの確認
  5. トレース作業

4まで行って確認を受け、いったん保存してからトレースを行いなさい。


画像データのダウンロード

e-ラーニング内の指示にしたがってください。

保存場所はグラフィックスで作成したデータを保存しているところと同じです。


レイヤーを準備する

inkscape を起動します。

レイヤーウインドウを表示します。

レイヤーを追加します。

レイヤー名を変更します。

このような状態になります。


下絵を配置する

下絵レイヤーが選択されていて、編集可能な(鍵が開いている)状態であることを確認します。

8)ファイルメニューより「インポート」を選び、先にダウンロードしたファイル(haru.jpg)を選択し、Openを押します。

ダウンロードしたファイルをInkscapeの画面上にdrag&dropしても同じです。 用紙の中央あたりに配置します。大きさはそのままで良いはずです。


下絵のロックと作業レイヤーの確認

9)下絵レイヤーを編集不可(鍵が閉まっている)にします。

配置した画像が動かせなくなります。

10)下絵レイヤーの不透明度を少し下げておきます。

Opacityを下げておくと以下で行うトレース作業が楽になります。 60%程度で調整してみてください。 これは後でもかまいません。

11)確認

レイヤーは上から「女性」、「下絵」であること。 女性レイヤーは鍵が開いていること。 下絵レイヤーは鍵が閉まっていること。 画像が薄く表示され、画像は移動できないこと。

ここまでを確認してから、次に進むこと。 確認できたら、レイヤーウインドウは閉じてよい。


12)保存

ファイルを「名前をつけて保存」しましょう。

トレースする

13)女性レイヤーを選びます。

画面下部の表示で、「V」の部分を押し、女性レイヤーを選択します。 このレイヤーは、目、鍵とも開いています。 このような表示であればよい。

4)女性をトレースする

以下は「女性」レイヤーでの作業です。

浮世絵に描かれている女性を、うまく着色できるように前後関係を考えながらできるだけ正確にトレースしてください。(背景にある椅子や団扇などは描かなくてよい。)

トレースはペジェ線ツールまたはフリーハンド線ツールで行うこと。

着物の模様やしわ、目、口、手などの細かな部分は次回予定。 今回は作例のように、着色ができる程度にトレースしてください。

線や塗りの色は後で変更できます。 トレース時には分りやすい色にしておきましょう。 線の色は下絵と異なる色、塗りは半透明にすると分りやすいでしょう。

どのようなパーツに分けたらよいのかと、それらの前後関係を考えてから始めます。 実際の着物の形を考えるのではなく、同じ色の部分を囲むようにトレースしていきます。 髪の毛のような複雑な形の部分はいくつかの部品に分けてトレースしてもかまいません。 上の図のような部分に分けて考え、一番後ろの部分から順にトレースしていきます。(手前から順にトレースする方法もありますが、この場合は描いたパーツごとに重なり順の修正が必要です。)

ペンの色の設定方法

ペジェ線(またはフリーハンド線)ツールを選んだとき、どの色で描かれるかはウインドウの右上あたりに表示されます。 初期状態では、塗りがなし、線が黒です。

色を変更するには、設定ウインドウで行います。 ファイルメニューからInkscapeの設定を選ぶか、ペジェ線(またはフリーハンド線)ツールをダブルクリックすると、設定ウインドウが開きます。

左の項目で「鉛筆」とあるのがフリーハンド線ツールの設定、「ペン」とあるのがペジェ線ツールの設定です。

右の項目で「ツールごとのスタイル」にチェックが入っていると、その右に表示されている色で描かれます。 この色を変更するには、変更したい色で描かれたオブジェクトを選択した状態で「選択オブジェクトのスタイルを使用」をクリックします。

1つ上の行にある「Last used style」にチェックが入っていると、直前に同じツールで使った色で描かれます。 パスを1つ描いた後で望みの色に変更しておくと、次に描いたパスからはその色になります。

重なり部分のトレース

重なって見えない部分は適当に描いてよいのです。 少し重なりがあるように描いた方が、隙間ができなくて美しい。

どんぐりの帽子の部分が上になるように描いたとすると、実の部分はまん中の図のような形に描かなくても、右の図のような形に少し重なるように描けばよい。