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2008-11-12 06:36:21時点のリビジョン9
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編集者: masahiko
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2009-10-23 05:41:26時点のリビジョン14
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編集者: masahiko
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行 7: 行 7:
Cardクラスを例として説明します。
Drinkクラスのメソッドを定義してみましょう。
 . {{attachment:drink.png}}
クラス図には次の3つの機能(メソッド)が書かれています。
 . Drink(...)
 . disp( )
 . zoryo( )
クラス名と同じメソッドはコンストラクタと呼ばれ、別の機能を持ちます。次ページで解説。
行 10: 行 15:
=== メソッドの定義 ===
行 11: 行 17:
 public class Card  public class Drink extends Item
行 13: 行 19:
  String suit;
  int rank;
  
  Card(String s, int r)
  int yoryo;
   
  void disp()
行 18: 行 23:
   suit = s;
   rank = r;
  }
 
  void show()
  {
   System.out.println( suit + " " + rank );
   System.out.printf("%s \\%d %dml\n", this.namae, this.kakaku, this.yoryo );
行 29: 行 28:
   Card a, b;    Drink ocha;
行 31: 行 30:
   a = new Card("ハート", 12);
   b = new Card("スペード", 3);
   a.show();
   b.show();
   ocha = new Drink();
   ocha.namae = "麦茶";
   ocha.kakaku = 120;
   ocha.yoryo = 500;
   ocha.disp();
行 39: 行 39:
このクラスのメソッドとして show が定義されています。
使い方は
Drinkクラスのメソッドとして disp を定義しました。

 . 値を返さないので、メソッドの型にはvoidと書きます。
 . 内容は3つの値を表示するものです。
 {{{
 System.out.printf("%s \\%d %dml\n", this.namae, this.kakaku, this.yoryo );
 }}}
----
=== メソッドの使い方 ===
値を返さないメソッドの使い方は
 '''インスタンス.メソッド();'''
です。
行 42: 行 53:
 a.show();  ocha.disp();
行 50: 行 61:
この場合は「インスタンスaに対してshow()を行う」と読めます。 この場合は「インスタンスochaに対してdisp()を行う」と読めます。
----
=== メソッドの動作 ===
メソッドが
 インスタンス.メソッド();
として呼び出されると、このときのインスタンスの値が this に対応付けられてから、
メソッド本体が実行されます。
行 52: 行 69:
上の例のmainメソッドでは
行 57: 行 75:
 {{{#java  {{{#!java
行 112: 行 130:
----
=== 機能の継承 ===

機能(メソッド)も性質と同様に継承されます。

スーパークラスで定義されたメソッドはサブクラスでも利用できます。
 {{{#!java
 public class クラス1
 {
     void method1()
     ...
 }
 }}}
クラス1でメソッドmethod1()が定義されている時には、
そのサブクラスでmethod1()が定義されていなくても利用できるということです。

呼び出しが行われたら、スーパークラスで定義されているメソッドが使われます。

スーパークラスで定義されているメソッドと同じ名前のメソッドを
サブクラスで再定義することもできます。
この場合サブクラスで定義したメソッドが優先されます。

これをメソッドのオーバーライドといいます。

メソッド

クラスのもつ機能を定義したものをメソッドといいます。

メソッドはオブジェクトに対する(オブジェクトを利用した)処理を記述したものとも言えます。

Drinkクラスのメソッドを定義してみましょう。

  • [添付]

クラス図には次の3つの機能(メソッド)が書かれています。

  • Drink(...)
  • disp( )
  • zoryo( )

クラス名と同じメソッドはコンストラクタと呼ばれ、別の機能を持ちます。次ページで解説。


メソッドの定義

  •    1  public class Drink extends Item
       2  {
       3         int yoryo;
       4          
       5         void disp()
       6         {
       7                 System.out.printf("%s \\%d %dml\n", this.namae, this.kakaku, this.yoryo );
       8         }
       9  
      10         public static void main(String[] args)
      11         {
      12                 Drink ocha;
      13                 
      14                 ocha = new Drink();
      15                 ocha.namae = "麦茶";
      16                 ocha.kakaku = 120;
      17                 ocha.yoryo = 500;
      18                 ocha.disp();
      19         }
      20  }
    

Drinkクラスのメソッドとして disp を定義しました。

  • 値を返さないので、メソッドの型にはvoidと書きます。
  • 内容は3つの値を表示するものです。
     System.out.printf("%s \\%d %dml\n", this.namae, this.kakaku, this.yoryo );


メソッドの使い方

値を返さないメソッドの使い方は

  • インスタンス.メソッド();

です。

  •    1  ocha.disp();
    

のように、インスタンスとメソッド名をピリオドでつなぎ括弧を書きます。

void(値を返さない)型のメソッドの場合

  • インスタンスxxxに対してメソッドyyy()を行う

のように解釈すればよい。

この場合は「インスタンスochaに対してdisp()を行う」と読めます。


メソッドの動作

メソッドが

  • インスタンス.メソッド();

として呼び出されると、このときのインスタンスの値が this に対応付けられてから、 メソッド本体が実行されます。

上の例のmainメソッドでは メソッドshow()の中ではprintlnが行われています。

ここで参照されているsuitとrankは、呼び出しで指定されたインスタンスaの変数が使われます。


  •    1         void add1()
       2         {
       3                 rank = rank + 1;
       4         }
       5  
       6         public static void main(String[] args)
       7         {
       8                 Card a;         
       9                 a = new Card("ハート", 12);
      10                 a.add1();
      11                 a.show();
      12         }
    

メッソドadd1はrankの値を1増やします。

この例では、aの値は「ハートの13」になります。


値を返すメソッドを記述することもできます。

  •    1         boolean efuda()
       2         {
       3                 return (rank > 10);
       4         }
       5  
       6         public static void main(String[] args)
       7         {
       8                 Card a;
       9                 a = new Card("ハート", 12);
      10                 if (a.efuda())
      11                         System.out.println( "aは絵札" );
      12         }
    


引数をもつメソッドの例です。

  •    1         int sa(Card c)
       2         {
       3                 return (rank - c.rank);
       4         }
       5         
       6         public static void main(String[] args)
       7         {
       8                 Card a, b;              
       9                 a = new Card("ハート", 12);
      10                 b = new Card("スペード", 3);
      11                 System.out.println( "差は" + a.sa(b) );
      12         }
      13  }
    


機能の継承

機能(メソッド)も性質と同様に継承されます。

スーパークラスで定義されたメソッドはサブクラスでも利用できます。

  •    1  public class クラス1
       2  {
       3      void method1()
       4      ...
       5  }
    

クラス1でメソッドmethod1()が定義されている時には、 そのサブクラスでmethod1()が定義されていなくても利用できるということです。

呼び出しが行われたら、スーパークラスで定義されているメソッドが使われます。

スーパークラスで定義されているメソッドと同じ名前のメソッドを サブクラスで再定義することもできます。 この場合サブクラスで定義したメソッドが優先されます。

これをメソッドのオーバーライドといいます。

メソッド (最終更新日時 2011-10-27 05:50:29 更新者 masahiko)