== ソファを作る == ここではソファの作り方を例として、押し出しの考え方と、編集のテクニックを説明しています。 例では、すべての部品を押し出しで作っていますが、その必要はありません。 押し出しが適当な部品は押し出しで作り、管、回転体、基本図形が適当なときはそれを使うほうがよいでしょう。 場合によって使い分けてください。 === 完成形を思い浮かべて押し出しを行う === 押し出しで作った部品を編集して形を作るときには、次のことを考えてからはじめます。 1)どの方向に押し出したら作りやすいのか . 押し出しでは断面の形は変わりません。 . 同じ向きで何箇所かの断面を考え、別の方向でも断面を考えてみましょう。 . 押し出しでは両端に穴が開くので、穴の処理をどうするかも考えます。 2)編集するためには分割数をいくつにしたらよいか . 押し出し方向の点の数は分割数+1になります。 . 端の穴を閉じるためにはそれぞれ1つ余分に分割が必要です。 ---- === ソファの部品の原型を押し出しで作る === ソファの「座席」「背もたれ」「ひじ掛け」それぞれの部分について、どの方向に押し出したらできるか考えました。 . 赤い輪で示したのが断面形状、矢印が押し出す方向です。 {{attachment:sofa71.png}} * 「座席」は断面となる曲線を「左」ビューで描き、X方向に押し出します。 * 「背もたれ」も断面となる曲線を「左」ビューで描き、X方向に押し出します。 * 「ひじ掛け」は断面となる曲線を「上」ビューで描き、Y方向に押し出します。 . いずれも分割数は5としました。 押し出しでできた部品は、見る向きによっては見えないことがあります。 他のビューや斜めから見て確認してください。 上の例では、「座席」と「背もたれ」は「左」ビューでは見えません。「ひじ掛け」は「上」ビューでは見えません。 ---- === 編集しやすい表示にする === 「画面」メニューの「'''表示'''」の中に「シーン全体」という項目があります。 . ここにチェックをつけると、他の部品もふくめて表示されます。 . チェックがついていないときは、編集中の部品だけが表示されます。 . {{attachment:sofa81.png}} . 「画面」メニューの「表示方法」では、図にしめす5つの中から選ぶことができます。 . 普段は「陰影」か「透明」を使います。 . {{attachment:sofa82.png}} 「画面」メニューの「4画面表示」または「1画面表示」を使って編集画面を1つにしたり、4つに分割したりできます。 4画面に分割されているときは、上で述べた「表示」や「表示方法」の指定は'''分割されているビューごとに'''指定できます。 「画面」メニューの「'''グリッド'''」を選ぶと次のようなウインドウが現れます。 . {{attachment:grid1.png}} * 「グリッドを表示」にチェックを入れるとグリッドが表示されます。 . グリッドを表示させておくと、部品を揃えたり、形を比べたりするのに便利です。 . グリッドの幅は数値を入力して指定できます。 . 「スナップ」は普段使用しません。 ---- === ひじ掛けの上の穴を閉じる === 押し出しで作成した物体には両端に穴があいています。 穴が見えるときは、閉じるための修正をします。 * 一番上の段の点をすべて選択し、縮小することで穴をふさぎます。 . 縮小するときは、shiftキーと、ctrlキーを押したままで行うと良いでしょう。 . 編集画面の4つのビューをうまく使い分けてください。 {{attachment:sofa72.png}} === ひじ掛けの形を整える === 一番上の段の点を移動したために、2段目の点がある場所の形が少し変わってしまっています。補間計算が行われたためです。 * 矢印で示した点を移動することで、形を整えます。 {{attachment:sofa73.png}} . 横からみるとこのような形になります。 {{attachment:sofa74.png}} . 次に前から見て、上部がすこし広がっているような形になるよう修正します。 {{attachment:sofa75.png}} レンダリングしてみるとこんな形になります。 {{attachment:sofa76.png}} === 背もたれの形を修正する === 背もたれも両端の穴が見えていますが、完全に閉じなくてもかまいません。 * 穴が見えなくなる程度に縮小します。 {{attachment:sofa77.png}} . 1列目を縮小したために、2列目に補間の影響がでています。 . 2列目を移動して形を整えます。 {{attachment:sofa78.png}} === 全体の調整をする === 全体を見ながら、個々の部品の修正をしましょう。 編集画面で全体を見るには、'''画面'''メニューの'''表示'''で'''シーン全体'''にチェックを入れます。 作例では座席部分が柔らかく見えるように、修正を加えています。 どこをへこませたら座りやすいのか、実物を考えながらつくると良いでしょう。 {{attachment:sofa79.png}} ひじ掛け部分のもう一方は「コピー」「反転」して作ります。 「反転」の方法は次回説明します。 今回は片側だけ作成してあればよい。 ---- === 左右対称に移動するテクニック === * 左右の対応する点を同じように移動するには、 両方の点を選んで行うとよい。 * 中心に向かって同じように移動するには拡大縮小を使います。 . 左右の対応する2点を選択しておき、ctrlキーを押したままで拡大縮小を行うことで移動できます。 . 拡大すると、右の点は右方向へ、左の点は左方向へ移動されます。 {{attachment:edit04.png}}