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2010-12-15 00:29:26時点のリビジョン7

メッセージを消す
location: クリップ

クリップ

クリップは切り抜く、刈り込むという意味です。 型抜きの機能です。


操作方法

  1. 一部分が重なり合っている2つのオブジェクトを選択します。
  2. 「オブジェクト」メニューより「クリップ」→「設定」を選びます。

後ろのオブジェクトが前のオブジェクトの形で切り抜かれます。 切り抜かれるオブジェクトの色などは変わりません。

前面のオブジェクトは型抜きの型に使われ、操作の後は消えてしまいます。 型として使われるオブジェクトは形だけが意味を持ち、線や塗りの色などは何であっても結果は同じです。

3つ以上のオブジェクトを選択した状態で行うと、その中でいちばん前面のオブジェクトが型として使われ、後ろの複数個のオブジェクトが切り抜かれます。

切り抜かれるオブジェクトはグループ化したものであってもかまいません。


注意

型に使うオブジェクトはクローズパスでなくても可能です。 ただし、塗れる範囲だけが型として使われるので注意が必要です。

オープンパスでクリップを行ったときの例を示します。

理由は塗りをつけてみれば分りますね。


クリップの解除

クリップしたものを元の状態にもどすには、

を選びます。

複数個まとめてクリップしたものに対して解除を行うと、切り抜かれたオブジェクトの個数だけ、型に使ったオブジェクトが(余分に)復活します。 グループ化したものに対してクリップした場合は、型は1つだけです。


利用例1

以前紹介した「重なりが3すくみの場合」の処理手順を示します

1)重なりを無視して形を正しく描きました。(図上左)

2)青のオブジェクトを複製して増やします。(図上右)

3)クリップで使う型を描きます。(図下左)

4)クリップ処理を行います。(図下右)


利用例2

不要部分の表示を消す処理。

アレンジした手のポーズと、元の手と両方があります。

不要な部分を削除してしまうという方法もありますが、クリップを使うのが確実です。 型抜きされるだけですから、他の部分への影響がありません。 もしノードの削除などで行おうとすると、削除したあとどんな形になるのか考える必要があります。

1)両方が表示されています。(図左)

2)クリップパス(切り抜きで使う型のことをこう呼びます)を描きます。(図右)

3)切り抜く部分の確認。(図左)

4)クリップ操作を行う。(図中)

5)アレンジレイヤーを表示して確認します。(図右)