アニメーション
- animateMotion
- animate
- animateColor
- set
パスに沿った動き
物体をパスにそって動かすにはつぎのように書きます。
<use xlink:href="#動かす物体"> <animateMotion> <mpath xlink:href="#動きのパス"/> </animateMotion> </use>
animateMotionの属性
begin
- アニメーションを始める時間を指定します。例えば
- begin="0s"
dur
- アニメーションの長さを指定します。例えば
- dur="5s"
fill
- アニメーションが終わったあと、物体の表示をどうするか指定します。
- 指定しないと、useで指定した場所に描かれます。
- fill="freeze"とすると最後の場所で止まります。
repeatCount
- 繰り返しの回数を指定します。例えば
- repeatCount="10"
- 限りなく繰り返すには repeatCount="indefinite" とします。
rotate
- 動かす物体の向きを指定します。
- 指定しないと、もとの向きのままで動きます。
- パスの向きにしたがって向きを変えるには
- rotate="auto"
- とします。
アニメーションの例
青い円をパスに沿って動かすサンプルです。
<defs> <path id="path1" d="M 100 100 L 300 100 L 300 300 L 100 300 Z" /> <g id="maru"> <circle cx="0" cy="0" r="10" fill="blue" /> </g> </defs> <use xlink:href="#maru" x="0" y="0"> <animateMotion begin="0s" dur="4s"> <mpath xlink:href="#path1"/> </animateMotion> </use>
<defs>内に2つの定義があります。
1番目は<path>で形は4角形です。 どのように動くかを<path>で記述します。
2番目は<g>で形は青い円です。 動かす物体です。複雑な形でもかまいません。 <g>を使ってまとめ、名前をつけています。
</defs>より後ろにあるのが実際に表示される部分です。 ここには<use>が1つだけあります。
今回の<use>はいつもの単独タグではなく、開始タグと終了タグがあります。 動かす物体はuseの属性として指定します。ここでは
- xlink:href="#maru" x="0" y="0"
となっています。
<use>の内側に<animateMotion>が入っています。 これがアニメーションの指定です。
- begin="0s" dur="4s"
で時間の指定を0秒目から4秒目としています。
さらにその内側にある
<mpath xlink:href="#path1"/>
でパスを参照し、動きの線を指定しています。
この<use>全体の意味は 「図形maruを0秒目から4秒目の間に、path1にそって動かす」 になります。
いろいろなアニメーション
動きだけでなく、大きさを変えたり、向きを変えるなどいろいろなアニメーションが可能です。
サンプル1
<rect x="10" y="10" width="200" height="20"> <animate attributeName="width" attributeType="XML" from="200" to="20" begin="0s" dur="5s" /> </rect>
長方形の幅を200から20までだんだん小さく変化させるものです。 attributeNameでどの属性を変化させるのか指定し、 値はfromとtoで、時間はbeginとdurで指定します。
サンプル2
<rect x="10" y="10" width="200" height="20"> <animate attributeName="width" attributeType="XML" from="200" to="20" begin="0s" dur="5s" /> <animate attributeName="height" attributeType=XML" from="50" to="100" begin="0s" dur="10s" /> </rect>
animateを2つ使って、widthとheightを別々に変化させています。
サンプル3
<text x="50" y="50" style="visibility:hidden;"> <set attributeName="visibility" attributeType="CSS" to="visible" begin="5s" dur="1s" fill="freeze" /> Hello </text>
一定時間後にHelloと表示します。 animateではなくsetを使って、属性の値を変えています。
サンプル4
<circle cx="50" cy="50" r="30" style="fill:#fff; stroke:#000;"> <animateColor attributeName="fill" begin="5s" dur="3s" from="#880" to="#8ff" fill="freeze" /> <animateColor attributeName="stroke" begin="5s" dur="3s" form="#088" to="#000" fill="freeze" /> </circle>
animateColorを2つ使って、fillとstrokeを変化させています。
サンプル5
<use xlink:href="#name" transform="translate(0,100)"> <animateTransform attributeType="XML" attributeName="transform" type="scale" from="1" to="2 5" begin="0s" dur="5s" /> </use>
5秒後にscale(2 5)に拡大されます。