アニメーションの基本
概要と課題
サンプルファイルを利用して、アニメーション作成の手順を解説します。
イルカのデータiruka.aoi をダウンロードし、アニメーション作成の練習をしなさい。
ダウンロードしたファイルをAOIで開きアニメーションを作成します。 ファイルにはイルカの形のデータだけが入っています。 イルカのショーを考えましょう。
アニメーションの考え方
1秒間に30枚の画像を次々と表示すると、動いているように見えます。 この1枚1枚のことをフレームと言います。 1枚の画像の作り方はこれまでと同じです。モデリング、配置、着色、レンダリングという手順です。
1秒間のアニメーションを作るためには30枚の画像が必要で、 1秒分だけでもこれまでの30倍の計算時間がかかることになります。 たった1秒間のアニメーションを作るために、30回も同じ作業を繰り返すのは大変です。
そこで、特定の瞬間(フレーム)の状態だけを人間が指定し、 他の瞬間(フレーム)はコンピュータに計算させることにします。 例えば1秒目の瞬間の位置と2秒目の瞬間の位置を指定し、 その間の29枚分の位置は計算により補間します。 位置などの状態を指定したフレームのことをキーフレームと言います。
スコア
画面下部が次のような表示になっています。 これがスコアです。
最近のバージョンでは最初からスコアが表示されるようになっていますが、 もし表示されていない場合は
- 「アニメーション」メニューから「スコアを表示」
を選ぶことで表示できます。
- 左端には選択している物体の名前が表示されます。
- スコア上部に横方向に並んでいる数は開始からの秒です。
- 緑色の縦線は現在の時間(秒、フレーム)を表しています。
- 現在のフレーム位置は数(秒)の部分でクリックしたりドラッグして変更できます。
- 正確なフレーム番号などは、画面左でスコアのすぐ上に表示されます。
キーフレームの設定
位置と向きに関するキーフレームを設定するには、次の操作を必要なだけ行います。
- スコア上で緑の線の位置を調整し、フレーム(時間)を選びます。
- 選択ツールで動かしたい部品を1つ選択し、そのフレームにおける位置に移動します。
「アニメーション」メニューより「位置を設定」を選びます。
スコア上のPosition, Rotationの現在の位置に <> マークが追加されます。
区間(時間)を開けて何箇所か設定してください。
- 1箇所だけでは動きません。
キーフレームの間隔は短くしすぎないように注意。
動きの確認
方法1
- スコア上で緑の線をドラッグすることで簡単な確認ができます 。
方法2
- 「アニメーション」メニューより「プレビュー」を選びます。
現れたウインドウで、開始(秒)と終了(秒)の数値を入力すると、次のようなウインドウで動きの確認ができます。 こちらの方法だと動きの速さもわかります。
キーフレームの修正
同じフレームで再度「位置を設定」すると、後で設定したものが有効です。
キーフレームを削除したいときは、スコア上で <> を選択し、 「アニメーション」メニューの「キーフレームを削除」を選びます。