複数の部品からなる物体の扱いかた

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演習

1)卓上用の鏡を作成する。
2)板を作成しその上に鏡と前回作成した物体を配置する。
3)鏡のテクスチャの指定。
4)カメラ位置などを調整し、鏡に他の物体が写るようにする。

複数の物体を効率よく配置する方法について解説します。

次回、ガラス、陶器、金属、木の テクスチャの調整を行い作品を完成させます。
必要な種類の物体を配置しておくこと。
作例

複数の部品の組み立て

鏡の形状作成

直方体や円柱などを配置して卓上用の鏡を作ります。
鏡は平らな面を使ってください。
3方向から見て、それぞれの物体の厚さなどに注意して配置します。
正面向きに作ること。向きは配置のときに調整します。

同じ形の物体がいくつか必要なときは、 コピー&ペーストで複製します。 全く同じ位置に複製されるので注意してください。 画面右のオブジェクトリストで確認できます。
真横に正確に移動するには shift キーを押したままで移動するか、矢印キーを使います。
鏡

名前の変更

各物体の名前をわかりやすいものに変更しましょう。

画面右端のオブジェクトリストに名前が表示されています。 変更したい物体の名前を「右クリック」し「名前の変更」を選びます。
名前

親子関係

親子関係を使って部品をまとめましょう。

オブジェクトリストで子供になる部品を選択し、親になる部品のすぐ下にドラッグします。 移動先の位置が横線で表示されますが、ボタンを押したままでマウスを少し動かすと 横線の頭が左右に動きます。
横線の頭が右に少し下がったところでボタンを離します。 ドラッグした子供になる部品名が消え、親の名前の左に三角印がつきます。
三角印をクリックすると子供の名前も表示されます。

横線の頭が下がっていないところでボタンを離すと、親子になりません。 この方法で関係の解除もできます。

親子関係がついたものを、さらに他の部品の子供にすることもできます。

複数の部品からなる物体の編集

移動

親子関係がついていると、親を移動するだけで子供も一緒に移動されます。
親を選択したとき赤い点がたくさん表示されるかもしれません。 大きな点が親のものです。 小さな点をつかまないよう注意してください。

子供を移動したときは子供だけが移動され、親は動きません。

うまくいかない人は選択移動ツールをダブルクリックし 「子どもにも適用」にチェックがついていることを確認してください。

回転

回転も同様です。親を選んで回転すれば子供も一緒に回転されます。

うまくいかない人は回転ツールをダブルクリックし 「子どもにも適用」にチェックがついていて、 「回転中心」が「親オブジェクト」か「選択部分の中心」 になっていることを確認してください。

拡大縮小

拡大縮小も親を選んで行えば、子供も一緒に拡大縮小されます。

うまくいかない人は拡大縮小ツールをダブルクリックし 「子どもにも適用」にチェックがついていて、 「オブジェクトの位置」が「位置も拡大縮小」 になっていることを確認してください。

拡大縮小はshiftキーを押したままで行いましょう。 こうすれば3方向の比率を保ったままで拡大縮小できます。

「筒」の機能を使って作成した部品は 拡大縮小しても太さが変わらないようです。 新しいバージョンで改良されると良いのですが…

演習

直方体か円柱の大きな薄い板を作成し、 その上に鏡と前回作成したグラスなどを乗せなさい。
正面または横から見て板の上に乗せた後、 上から見て位置を調整します。
例えば図のように配置し、A方向から見ればBの鏡にCが写ります。

他ファイルの物体を使う

前回作ったグラスなどが別ファイルに保存されていると思います。 これを使いましょう。
現在編集中のファイルはそのままで、 ファイルメニューより前回保存したファイルを開きます。 これで2つのファイルが同時に開かれている状態になります。
使いたい物体を選択し、編集メニューより「コピー」を選びます。
もとのファイルのウインドウに移り、編集メニューより「ペースト」を選びます。

部品の数が増えるので、上で説明した方法でうまくまとめること。 カメラとライトはコピーしないこと。

今回は鏡のテクスチャのみ作成し、設定してください。
鏡の表面は反射率を高く設定します。0.9〜0.99
レンダーを行って、鏡にグラスなど他の物体が写っていることを確認してください。
写らないときは物体の位置かカメラ位置を修正します。

次回、他の物体のテクスチャを作成し完成です。

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